高額治療薬の適切な使用 ガイドライン作成とは別に、オプジーボ®(抗PD-1抗体)は薬価下げが必要

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以下は、記事の抜粋です。


抗がん剤や高脂血症の薬など高額で効果の高い新薬の開発が相次ぐなか、厚生労働省はこうした薬の適切な使い方をまとめたガイドラインを作る方針を決めました。効果があまり見込めない患者が使用した場合などは医療保険を適用しない方針で、厚生労働省は増え続ける医療費の抑制につなげたいとしています。

厚生労働省によりますと、ガイドラインの対象となるのは、肺がんなどの治療薬の「オプジーボ」や、高脂血症の薬の「レパーサ」など4つの新薬で、いずれもほかの薬が効かない患者にも効果が期待されています。

その一方で、価格が高く「オプジーボ」では、体重60キロの肺がんの男性患者に1年間使用すると、およそ3500万円かかると試算されています。

これらの薬は効果のあまり見込めない患者に使用されることがあり、重い副作用が起きるケースも相次いで報告されています。このため、薬ごとに作るガイドラインでは、使用する医師に一定の専門性があることや、医療機関にも緊急時には対応できる態勢を確保することなどを求めるとしています。また、高い確率で治療の効果が見込める患者に使用を限るとして、ガイドラインに沿わない場合は医療保険を適用しない方針です。

厚生労働省はガイドラインの導入で、増え続ける医療費の抑制につなげたいとしていますが、患者が希望する薬の使用が制限されかねないとして、7月27日に開かれる中医協で案を示したうえで、有識者などによる委員会で慎重に議論を行い、年度内にガイドラインをまとめる方針です。


もしも、上記のガイドライン(適正使用指針)の設定が、単に医療費抑制のために薬の使用を減らすことが目的なら、それは誤りだと思います。

患者の不利益を最小限にして医療費を抑制するためには、少なくともオプジーボ®に関しては、日本医師会が提案しているように、2年に1度の薬価改定を待たずに薬価を引き下げるべきだと思います。

医師会の説明にも書かれていますが、オプジーボ®(ニボルマブ、抗PD-1抗体)は、当初は悪性黒色腫だけだった適応が、後に非小細胞肺がんと腎細胞がんにも拡大されるなど、効能・効果の追加などで、薬価算定時に予測していた使用対象となる患者数が大きく増えたのですから、薬価算定方式から考えると、今の薬価は高すぎるのではないでしょうか?

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