がん検診の胃のバリウム検査は受けたほうがいい?【体にいいのはどっち?】
以下は、記事の抜粋です。
「バリウム検査は受けたほうがいい?」…。老年医療の最高峰であるマウントサイナイ医科大学に勤める山田 悠史氏が、多くの人が気になる健康神話に対し、最新の論文をもとに「本当に正しいのはどちらか」を解。
がん検診の胃のバリウム検査は受けたほうがいい?

正解:×
無症状の人へのバリウム検査は、科学的根拠がまだ不十分。
検診目的なら内視鏡検査のほうが推奨される。
特定の症状がある人の検査目的なら有用。
解説
胃のバリウム検査は、無症状の人に対するがん検診の目的での有用性やリスク・ベネフィットについて、今のところ十分な科学的根拠が示されていません(1,2,3,4)。どのような頻度で、どのような人にこの検査を行うと胃がんから命を守ることにつながるのかがわかっていないのです。
このため、「バリウム検査を受けたほうがいい」と胸を張って言うことが現時点でできません。これは、胃のバリウム検査の意義がないという理由にもなりませんが、がん検診としては内視鏡検査のほうが病気の検出感度に優れており、死亡率低下との関連も報告されているため、とくにリスクの高い方にはバリウム検査よりも内視鏡検査が勧められます。
このような理由で、確定的な根拠には欠きますが、バリウム検査を受けるなら、内視鏡検査を受けたほうがいいのでは、という回答になります。
ただし、何か症状があり、病気の精査のために医師が検査をすすめた場合には受ける意義が高いと言えるでしょう。
私も以前から「バリウム検査を受けるよりも、内視鏡検査を受けたほうがいい」と言っていました。バリウム検査で異常が見つかったら、多くの場合内視鏡をして生検用のサンプルを取ったりするので2度手間になるからなどを理由にしていました。
この記事に書かれている「どのような頻度で、どのような人にこの検査を行うと胃がんから命を守ることにつながるのかがわかっていない」というのは、健康診断(胃がんをみつけるための)としては意味がないということです。日本の会社の健康診断の大半は胃がんバリウム検査を行っています。どうなるのでしょうか?
関連記事
バリウム飲むのは日本だけ

コメント