子供を助けようとして親が溺れる原因 そして親子とも生還するためには?

子供を助けようとして親が溺れる原因 そして親子とも生還するためには?
以下は、記事の抜粋です。


今年も子供を助けようとして水に飛び込んだお父さん、お母さんが犠牲になっています。20年くらい前までは親子で亡くなる事故が圧倒的に多かったのですが、最近は子供が助かり大人が亡くなる事故ばかりです。理由としては、子供は学校で浮いて救助を待つ方法を習っているからです。では、親子とも生還するためにどうすればいいのか、現状を確認して、対策を提案したいと思います。

これまで10年の間の事故を解析すると、おおよそ次のように分類されます。それぞれの原因について、確認していきたいと思います。

浮いて救助を待てなかった
これまで発生した代表的な事故として、ため池に小学生が落水した事故を挙げることができます。この事故では、落ちた小学生がため池から自力で上がることができず、水面に浮いてました。それを発見した女性が飛び込みましたが、やはり自力で上がることができずに水没。それを見た男性が飛び込み女性を助けようとしましたが、やはり水没。結果として小学生はその後助かって、大人の男女が亡くなりました。

ため池にしても、防波堤にしても、自力で上がれそうに見えても上がれません。ですから、飛び込んだら、子供と一緒に浮いて救助を待つことが生還への早道となるのです。こういった事故では、子供が安定した背浮きで浮いていられるなら、「ういてまて」と声を掛けつつ、119番通報するなど、早く救助隊を現場に呼びます。万が一、飛び込んでしまったら、「助けるんだ」とはもはや考えず、「子供のそばに寄り添う」と考えを切り替えてください。

子供を追いかけたが途中で力尽きた
先日も浮き具に乗った子供が2 kmほどの沖に流されました。離岸流であればいくら続いても数百mくらいまで。そして、離岸流に子供と一緒に流されれば、少し頑張って泳げば、子供のそばに寄ることができます。理由は、同じ速さで流れているからです。ところが、風に流されている場合は、子供や浮き具の一部が帆の役割をしますから、その分だけ流される速さが増します。泳いで近づこうとしても、親は風の支援を受けていないので、追い付くわけがありません。だからこそ、離岸流と決めつけてはいけないのです。

浮き具に乗った子供が流されたら、秒速2 mとかで、みるみる遠ざかります。118番海上保安庁、119番消防に通報して、早く救助隊を呼びます。子供がいつバランスを崩して落水するかもしれません。ですから、通報をためらっている時間はありません。

子供を上陸させてから力尽きた
自分の命を犠牲にしてまで、わが子の命を陸にいる人に託す。きっと親ならそう思うし、行動するかもしれません。でも、それは選択の問題で、正しい選択肢を選んでいただければ、親子とも生還できるのです。こような水難事故は、水面と陸上との高低さがある場所で、比較的親の泳力がある時に発生します。図を見てください。このように高低差があれば、子供も親も自力で上がることができません。

水面と陸上の高低差で這い上がれるのは、せいぜい10 cmです。それ以上の高さがあったら、親子して浮いて救助を待っていてください。陸の上の人は早く緊急通報して、救助隊を呼んでください。水難救助隊の最も重要な任務は、要救助者を上陸させることなのです。「すぐ目の前で浮いているだけで、119番通報はちょっと」とためらってはいけません。


私は泳ぎには自信がないので、飛び込む可能性は低いですが、確かに泳ぎに自信のある方に限って記事のような水難事故で亡くなられることが多いようです。暑さとコロナを避けて水辺へというヒトが増えるこの季節ですので、記憶にとめてもらえれば誰かの命を救うかもしれない記事だと思います。

 

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