コロナ抗原検査キットが薬局で販売スタート 厚労省承認のキットも2200円とお手頃 処方箋不要

コロナ抗原検査キットが薬局で販売スタート 2200円とお手頃だが、これだけの問題点
以下は、記事の抜粋です。


厚生労働省は調剤薬局での検査キットの販売を特例で認めた。さっそく大手薬局チェーン店がコロナ感染を調べる医療用の抗原検査キットなどの販売に乗り出しているが、問題点も残っている。

東京都内では雑貨店でも抗原検査キットが販売されている。秋葉原の電気街の一角では抗原検査キットが980円で売られていた。横浜では先月、市販の簡易検査キットで3回検査したもののいずれも「陰性」だったため医療機関を受診しなかった30代男性がコロナで死亡するという事件が起きている。市街やネットで販売されている検査キットには特別な注意が必要だ。

市販の検査キットの問題点が次々と浮かび上がる中、厚労省は9月14日付で「新型コロナウイルス感染症の体外診断用医薬品(検査キット)」を承認し、27日から調剤薬局で販売することを特例的に認めた。種類は「1・核酸増幅法」「2・抗原検査法」「3・その他」があり、それぞれ34社、31社、10社の検査キットが公式ホームページにリストアップされている。リストには品目名、製造販売業者名、検査項目、承認日、審査概要などが詳しく表記されている。

ある大手薬局チェーン店でコロナの検査キットについて聞くと、まず出されたのが「研究用」と表示された検査キットだ。値段は1800円ほどで厚労省の承認を得たものではないという。そこで改めて「厚労省承認の検査キットが欲しい」と伝えると、店内にある薬剤室に案内された。薬剤師が取り出したのはロート製薬の抗原検査キットだ。

厚労省のホームページで確認すると、承認検査キットリストにある「2・抗原検査法」の23番目に「ロート製薬」の記載がある。これで厚労省の“お墨付き”であることが分かった。値段は2200円とお手頃。処方箋は不要だが、薬剤師からキットについて説明があり最後に内容を理解したか確認する書類に署名を求められた。薬剤師からは「街に出回っている未承認の検査キットより精度は高いと思いますが、陽性が判明した場合は病院に行ってさらに詳しく検査してください」と念を押された。ちなみに値段は店側の判断になるため、同じ製品でも値段がバラバラになる可能性がある。

大手薬局チェーン店では「研究用」検査キットと厚労省承認の検査キットという2つのタイプが混在して販売されているが、両者で値段があまり変わらない場合は厚労省承認の検査キットを選んだ方が無難だろう。

ただ、厚労省承認の検査キットだからいって100%安心できるわけではない。「抗原検査はPCR検査に比べ精度は劣りますが、短時間で結果が出るし専用の検査機器も必要ありません。病院でインフルエンザかどうか検査する場合もこの抗原検査が多いです。しかし、抗原検査は陽性者の判別に重点を置くべきで、陰性だからと言って感染していないとは限りません。感度は低いものだと50%足らず。実際には感染しているのに検査で陰性になる偽陰性の可能性がある以上、注意が必要です」(医療関係者)。


このような市販キットで陰性でも「証明」にはもちろん使えません。ワクチンの接種が進み、報告される感染者数が減ってきている中、このような市販キットがどれくらい売れるのかとても興味があります。少なくとも、私の周辺には勧めません。

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