高血圧症でかかりつけの40代男性。1箱/日の喫煙をしており、禁煙指導を試みたが「加熱式タバコだから大丈夫」と無関心な状態。本当に大丈夫だろうか?
最近よくあるパターンです。以下は、記事の抜粋です。
×:大丈夫ではない
解説はこちら
『高血圧治療ガイドライン2019』では、電子タバコの血圧の影響はまだ不明とされていたが、2025年版では明確に新型タバコの禁煙を推奨している1)。
加熱式タバコについては本邦からの大規模な報告があり、加熱式タバコ使用者は非喫煙者と比較して高血圧症のリスクが1.19倍高いことがわかった。通常のタバコのみの使用者のリスクは1.26倍であり、代替品にはなりえないことが示されている。また、用量相関性があり11本以上の喫煙でよりリスクが高まるとされる2)。
電子タバコについては、大規模研究として2026年に報告されたNHANES研究がある。ここでは電子タバコ単独使用で高血圧のオッズ比が約1.05であり、統計学的な有意差はなかった3)。他のメタ解析でも同様であり、今後のエビデンスの集積が必要そうだ4)。
紙巻きタバコから電子タバコに移行する上で、短期〜中期的に血圧や血流が改善する可能性があるため、どうしても禁煙が進まないケースでは紙巻きタバコから電子タバコへの変更は勧めてみても良いかもしれないが、禁煙を促していく努力が重要と考えられる。
若い人の場合、従来の燃やすタバコよりもアイコスなどの加熱式タバコを吸うヒトの方が多いような気がします。
肺がんのリスクなどは、影響がわかるまでに時間がかかるので、まだ不明かもしれませんが、血圧はすぐに影響がでるのでこのようなエビデンスに基づくアドバイスができるというこだと思います。


コメント