「Wegovy」の錠剤

成人の減量を目的とした初のGLP-1薬「Wegovy」の錠剤をFDAが承認
以下は、記事の抜粋です。


2025年12月22日、アメリカ食品医薬品局(FDA)が、初の経口肥満治療薬(GLP-1薬)としてデンマークを拠点とする製薬会社Novo Nordiskの「Wegovy」錠剤を承認したことが明らかになりました。

Wegovy錠剤は肥満の成人や体重に関する健康問題を抱える過体重の成人が、カロリー制限食と運動量の増加と併用することで、減量維持を助けることができるという経口肥満治療薬です。Wegovy錠剤は過体重または肥満で心血管疾患を患っている成人の死亡、心臓発作、脳卒中などの主要な主要心血管イベント(MACE)のリスクを軽減する事にも適しているとされています。

FDAによるWegovy錠剤の承認は、 OASIS 4第III相試験の結果に基づくものです。この試験では、糖尿病を患わず、肥満または過体重で、体重に関する合併症をひとつ以上抱える成人307人を対象とした64週間にわたる医学調査が行われています。

試験の結果、全患者がWegovy錠剤を1日1回服用するという治療を継続した場合、低カロリー食と運動を併用した人は平均16.6%の体重減少を達成しました。プラセボ服用者の場合、体重減少は平均2.7%でした。全患者で治療を継続したかどうかに関係なく有効性を検証すると、Wegovy錠剤を服用した人の平均体重減少率は13.6%、プラセボ服用者は2.4%です。なお、副作用としては吐き気、下痢、おう吐といったWegovyの2.4mg注射液で見られる副作用と同じものが記録されています。

Wegovy錠剤はアメリカでのみ承認されており、2026年1月初旬発売予定です。


Wegovyの有効成分はセマグルチド (semaglutide)です。セマグルチドは、ヒトの体内で自然に生成されるホルモンであるGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)のアナログ(類縁体)であり、非常に大きなペプチド(タンパク質)分子であるため、一般的な有機化合物の構造式とは異なり、アミノ酸配列と特定の位置の修飾によって定義されます。

セマグルチドは、2型糖尿病治療や体重管理(肥満症治療)に用いられるGLP-1受容体作動薬で、インスリン分泌促進・血糖降下・食欲抑制作用があり、日本でも注射薬(オゼンピック)と経口薬(リベルサス)があります。週1回注射や1日1回経口で、吐き気・下痢などの胃腸症状が主な副作用ですが、低血糖のリスクは比較的低く、体重減少効果も期待されダイエット目的でも注目されています。

ただ、リベルサスの体重減少効果は注射薬に比べて弱く、服薬も起床後すぐの、胃が空っぽの状態で服用する必要があるので、それほど普及していません。やはり、低分子の経口薬が出てくるまでは、Wegovyもリベルサスも主役にはなれないと思います。

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