京都大学、炭酸ガスと水で石油の合成に成功 / 3円の電気で100円の石油??

京都大学、炭酸ガスと水で石油の合成に成功 / 3円の電気で100円の石油
発信元の朝日新聞のサイトはもうなくなっているいるので、別のサイトから引用し、抜粋します。


京都大学名誉今中忠行教授の研究グループが、炭酸ガスと水を使い効率的に石油を合成することに成功したと発表しました。

今中教授によりますと、水と石油を混ぜ合せた物質に炭酸ガスを含ませる手法により、水分が減少し、石油の分量が増えたということです。

今回、開発された手法により、炭酸ガスと水と石油から化学合成でき、低コストでエネルギーを生み出せるようになります。

合成油は精製する必要がなく、硫黄や窒素成分を含まないので燃焼時に地球温暖化ガスも出ないということです。今中教授は今後、石油の量産システムの開発を行い、実用化を進めたいとしています。


元論文のタイトルは、”An efficient way of producing fuel hydrocarbon from CO2 and activated water”です(論文をみる)。記事では京大のグループということになっていますが、論文の著者は2名で2名とも立命大の所属になっています。

内容は、専門外なので良くわかりませんが、以下に解説サイトがあります。

『炭酸ガスと水で効率的に石油を合成』:論文を読もう

『炭酸ガスと水で石油合成』 3円で100円のエネルギー?:論文を読もう(補足と検討)

これらを読むと、少なくとも「3円の電気で100円の石油」というのは誤りで、「32円の電気で25円の石油」のようです。また、石油の体積が増えたのは、「石油に二酸化炭素が溶けたため」の可能性が高いと思います。話題の割に載っている雑誌(Chemistry Letters、インパクトファクターは1.23)がイマイチすぎるという指摘もあります。実用化は難しいと思います。

コメント

  1. あ* より:

    SECRET: 0
    PASS:
    石油を合成する話は、あまり興味が持てませんでした。C1化学も水素もあるのに、わざわざ石油を作らなければならない動機が判りません。
    もっとも、石油コンビナートなど古い施設を使い回せるようにしようという意味があるのかも知れませんが。
    電気代と石油価格については、いくらでも変わり得るので、石油を合成することが経済的にペイするかどうかは、場合によりけりではないかと思いました。
    ペイするか、実用化できるか、それは今のところ、オープンな問題ですが、
    いずれにせよ、産油地帯に命懸けで自衛隊員を送る理由はないと言えます。

  2. 匿名 より:

    この研究成果がガセか本当かはさておき、石油が無機起源であることを裏付ける証拠は旧ソ連やウクライナを中心にたくさんの論文があり、実際の採掘や鉱山開発にその知識が利用されていますね。
    西側諸国・・・これは冷戦時の米英を中心とした諸国と影響下の傀儡国家群のことであり、産油国と結びつき、ドルペッグと呼ばれる石油のドル取引を介した、この巨大な利権勢力が、ピークオイル説という有機起源説を傀儡国家群で常識のごとく広め、相反する説を封殺してきました。いまでもそれが続いています。日本でもです。ネットで検索して出てくる情報まで規制あるいは妨害をかけているのでしょう。

    古い油田でも枯渇されたと思われた古い油田、例えば紀元前から採掘がおこなわれていたカスピ海沿岸のバクーなどでは、ここ最近になってまた石油が染み出し、採掘が復活してます。石油は枯渇しません。増産手法が開発されたから、とかシェールオイル云々など、米英を中心にウソがせっせと広められていますが、信じてはいけません。
    100年たてばわかるでしょう。生成キャパシティを上回る採掘をしないかぎり湧き続けるため、埋蔵や枯渇といったことは起こり得ません。これからの歴史がそれを証明します。シェールオイルなどそれを覆い隠すウソが次から次へと出てくるか、別のエネルギー利権で煙に巻くかでしょうが、いずれにしろ利権を獲得した勢力の都合で事実が捻じ曲げられるでしょう(笑)

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