隕石は墜落して激突したのではなく、上空20~25キロで爆発した 被害の大半は衝撃波によるもの

露の隕石、重さは1万トン NASAが推計

以下は、記事の抜粋です。


ロシア南部チェリャビンスク州に落下した隕石について、NASAは2月16日、大気圏突入前の重さは約1万トン、直径は約17メートルと推定されるとの分析結果を発表した。1908年にシベリアに落下した隕石か彗星とみられる落下物以来の大きさだった。

州のまとめによると、割れた窓ガラスの破片などによる負傷者は約1200人となった。被害はチェリャビンスク市を中心に半径約100キロの範囲にわたった。

NASAによると、隕石は火星と木星の間にある小惑星帯から飛来し、秒速18キロで大気圏に突入。ロシア南部の上空20~25キロで爆発して幾つかの破片に分かれ、広島型原爆の30倍強の500キロトンのエネルギーが衝撃波として放出された。

非常事態省によると、被害を受けた建物は、集合住宅3724棟を含む計4480棟に達した。被害総額は10億ルーブル(約31億円)を上回る見通し。

チェリャビンスク州内務当局は16日、隕石が落下した州中部の湖周辺で1センチほどの破片を複数採取、隕石かどうか鑑定すると公表した。湖に張った氷に隕石落下によるとみられる直径約8メートルの穴が見つかっている。だがプチコフ非常事態相は「隕石の破片が発見されたとの報告は受けていない」と述べている。


私は最初、大きな隕石がそのまま地表に激突したのだと思いました。実際は上の記事に書かれているように、大気圏に突入した際にその大部分は燃え尽きて小さな破片に粉砕されたようです。猛スピードの隕石と大気との激突によって生じた衝撃波が多くの被害をもたらしたようです。

この事実から考えると、隕石によって巨大なクレーターができるとか、恐竜が絶滅するような気候変動が起こる確率は極めて低いと思います。ヒトという生物がこのような出来事と遭遇できるかどうかの確率もそれほど高くはないでしょう。

下の2つは、ドライブ・レコーダーが捉えた大気圏突入の瞬間です。

下の2つは、衝撃波による破壊の瞬間を捉えています。

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