昨日のブログで、アントニオ猪木氏が2020年の東京オリンピックについて、「こんな暑い時になんでやるんだ?」と質問した話を紹介しましたが、「こんな暑い時に」行われているスポーツ大会はたくさんあります。
酷暑の甲子園 選手はけいれん、観客は熱中症 次々救護室へによると、8月9日の「第1試合で好投していた津商(三重)の坂倉誠人投手は7回途中に両手のけいれんを訴えて降板した。第2試合に出場した創成館(長崎)の中島崇二塁手も両足などがけいれんし、ベンチ裏で医師が熱中症と診断。9回の守備から交代した。」そうです。
7日間で6試合 高校総体サッカー 猛暑のなかでの過密日程によると、 「他の競技種目においても類似の状況か、あるいはそれ以上に過酷な状況がある。」ことが指摘されています。著者が例に挙げているサッカーでは、「決勝戦にたどり着いた2チームは、1回戦から出場の場合、7日間に6試合をこなすことになる。」そうです。
人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標黒球温度、湿球温度、乾球温度の3つをもとに算出される「暑さ指数(WBGT)」というものがあります(環境省のサイトをみる)。
この「暑さ指数」を説明する環境省の「熱中症予防情報サイト」によると、気温が35℃以上(WBGT31℃以上)では「原則運動中止」、31~35℃(WBGT28~31℃)では「激しい運動は中止」と日本体育協会が定めているそうです。このように、一年でもっとも「暑さ指数」が高く熱中症になりやすい時期に、野球やサッカーやテニスなどの激しい運動を必要とするスポーツの全国大会が開催されていることがわかります。これも「利権屋」が絡んでいて変更は難しいでしょう。
犠牲者が出る前に、せめて「運動する場合には、頻繁に休息をとり水分・塩分の補給を行う。」という原則を徹底させて欲しいと思います。全部北海道でやるとか、、、
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