ケネディとアメリカの麻疹(はしか)感染

米国のはしか感染、1週間で3割の猛烈なペースで増加-CDC
以下は、記事の抜粋です。


米国での麻疹(はしか)感染はこの1週間で約13割増えたと、米疾病対策センター(CDC)が明らかにした。今回の流行ではすでに2人が死亡しており、憂慮すべき兆候が増えている。

ニューメキシコ州保健当局は3月7日、死亡した成人2人を検査したところ、はしかの陽性反応が出たと発表。死因がはしかかどうかはまだ確認されていないが、確認された場合、同州で少なくとも40年ぶりのはしかによる死亡例になる。CDCが明らかにした。米国での感染例は年初から58人増えて222人。12州で感染が確認された。このうち17%に相当する38人は入院したという。

はしかが最も流行しているテキサス州では、3月7日の時点で198人の感染が報告され、4日から39人増えた。米国で10年ぶりとなったはしかの流行は、同州で最初に感染が確認されている。ニューメキシコ州での感染者は現時点で30人。前回報告から20人増加した。同州の感染はすべてリー郡で起きており、その隣のテキサス州ゲインズ郡は流行の中心地となっている。

はしかは極めて感染力が強く、CDCによれば感染者の周囲で免疫を持たない人の90%が感染する。流行の中心であるテキサス州では、実際の感染者数は報告されているより多いだろうと保健当局はみている。


米疾病対策センターを管轄する保健福祉省の長官に就任したロバート・ケネディ・ジュニア氏と麻疹(はしか)については、以下のようなニュースもあります。


テキサス州の麻疹流行でケネディとビタミンAを支持する親たちに対し医師らは反発
以下は、記事の抜粋です。


3月8日-麻疹の流行が西テキサス全域に広がる中、アナ・モンタネス医師は、ワクチン批判派が感染力の強いウイルスに効果があると喧伝しているビタミンAが、子どもを守らないことを一部の親たちに納得させようと苦戦している。

ラボック市の53歳の小児科医は、ワクチン接種をためらう親たちと連絡を取り、ほとんどのアメリカ人家族が生涯で経験したことのない、そして予防接種によって予防できる病気がもたらす重大なリスクを説明するために残業している。

しかし、彼女はますます、誤解を招く情報に対抗する必要に迫られている。彼女によると、ある母親は、ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が約10年前に率いていたワクチン反対団体「チルドレンズ・ヘルス・ディフェンス」が投稿した記事に基づいて、麻疹予防のために2人の子供に高用量のビタミンAを与えていると彼女に話したという。

ケネディ米国保健福祉長官は、ワクチン接種は個人の選択であると述べている。また、疾病専門家によると、ビタミンAなどの治療薬の使用に関する証拠を誇張しているという。米国小児科学会によると、ビタミンAは麻疹を予防するものではなく、多量または長期の摂取は子供に有害となる可能性がある。

テキサス州当局は金曜日、同州での麻疹の流行が198件に拡大し、23人が入院したと発表した。この中には先月ラボックの病院で起きた未接種の学齢児童の死亡も含まれている。

3人の子供の母親で、ケネディファンを自称する29歳の看護師は医師のアドバイスを大切にしており、学齢期の娘と男の子と女の子の双子に麻疹、おたふく風邪、風疹の3種混合ワクチンの2回目の接種を完全に受けさせなかった。最初の接種後、ワクチンの潜在的な副作用についてさらに心配になり、より自然なサプリメントを摂るようになったと彼女は語った。

医師は先月、自身の待合室で麻疹に感染した家族が12家族ほどいるとして電話をかけた。それでも、彼女は今週の訪問中にワクチン接種を受けさせなかった。彼女は夫と一緒にそのことについて祈り、家族には神が与えてくれた免疫システムがあると信じていたと語った。「ワクチンがどんな影響を及ぼすかなんて誰にもわかりません。一生の問題になるかもしれません。私は接種を延期するつもりです」と彼女は語った。

公衆衛生の専門家は、麻疹やその他の病気のワクチンは副作用のリスクが最小限であり、かつては日常的に多くの人を死に至らしめていた病気から子供や大人を守っていると述べている。


科学的な根拠を無視してワクチンのような有効な予防手段を否定するヒトが、アメリカの医療行政のトップに就いていることは、笑い話では済まないと思います。

米保健福祉省長官に就任したロバート・ケネディ・ジュニア氏を祝うトランプ大統領

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