酢は本当に健康にいいのか?

じつは、半数致死量がある…誰でも知っている「健康にイイ食品」…酢の本当の実力と「毒性」
以下は、記事の抜粋です。


食酢は、コレステロール値を下げる、血圧低減効果もある、血糖値を下げる効果も、肥満防止に寄与している、、、などの報告がある。しかし

食酢の効果についてのヒト試験は、だいたい1日15ミリリットル程度の食酢を数週間から十数週間飲用してもらうことにより実施されている。これだけの期間「自分は毎日食酢を飲む」と意識して過ごせば、生活習慣になんらかの影響が出る可能性があるので、ヒト試験の実施方法と結果の解釈には注意が必要である。

また、食酢の健康効果に期待するあまり、無理して多量の食酢を飲み下す人もいるが、これは危険である。マウスによる4.5%酢酸の急性毒性による半数致死量は12.5mL/kg体重であり、体重60キログラムの人ならばワインボトル(750ミリリットル容量)1本分を一気飲みすると50%の確率で死ぬ計算である。

この場合の死因は、胃および十二指腸粘膜の出血と消化管障害である。食酢を約5倍に希釈した1%程度の酢酸でも、マウスの胃粘膜が損傷することが観察されている。

いずれにしても、飲用するときには1日あたり15~30ミリリットルの食酢を5倍以上に希釈し、胃粘膜を保護するために糖分を加えてゆっくりと摂取することと、数ヵ月以上粘り強く続けるのが食酢の御利益に与る秘訣である。


あと、食酢はもちろん、ワイン、炭酸飲料、栄養ドリンク、かんきつ類、ドレッシング――酸性度の高い飲食物が原因で、歯が溶けるおそれがあります。これを酸蝕歯(さんしょくし)といいます。

黒酢の原液を朝晩飲んでいたり、グレープフルーツを1日2玉食べていたり、熱中症対策にスポーツドリンクをよく飲む人は要注意だとされています。

酸性・アルカリ性の度合いを示すpH値は、低いほど酸性度が高い。口の中が5.5以下になるとエナメル質が溶け始めるので、5.5以下の飲食物はリスクを高めると考えられています。

酸触歯で歯が透けている状態

左の写真は、酸触歯でエナメル質が溶けた結果、歯が透けてみえるようになったヒトの歯です。お酢、ワイン、スポーツドリンクなど、「身体に良い」とされているものの多くは歯には良くないので気をつけましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました