西浦教授ら試算、解除前の生活に戻れば「7月中に都内で1日100人以上も」
これは、6月3日の記事です。西浦氏らは5月下旬までの都内のデータで試算したそうです。以下は、記事の抜粋です。
緊急事態宣言前の生活に戻れば、7月中に東京都内で再び大きな流行が起こる可能性があるー。厚生労働省のクラスター対策班で感染防止対策に取り組む北海道大の西浦博教授らの研究チームが、5月下旬までのデータをもとに試算したことが分かった。
今回試算したのは、厚生労働省のクラスター対策班で実際に対策に取り組んでいた北大の西浦教授らの研究チーム。5月下旬までの東京都内の感染状況のデータを基に今後を予測したところ、流行前のような生活を続けた場合、7月中に東京都内の感染者数が1日100人以上になる可能性があるとの試算が出たという。
試算では居酒屋や接待を伴う「飲食店」「医療機関」「福祉施設」等で人との接触を30〜50%減らせば、新規感染者数については低い水準を保てるともしている。ただ現実的には医療機関や福祉施設で接触を減らすことは厳しいともしており、飲食店を中心に接触低減の取り組みを強化するよう示唆している。
緊急事態宣言前に戻るという前提について、いまは現実性がないとして議論が出そうだが、西浦教授は「流行が終わったわけでは決してない。『3密』の環境など感染リスクが高い場所では注意を続けて欲しい」としている。
西浦氏の上の試算は、「週刊新潮」2020年6月18日号や6月17日の「デイリー新潮」でも極めて批判的に紹介されています。以下は、デイリー新潮の記事へのリンクです。
“8割おじさん”西浦教授またも扇動? 感染1日100人超、99%大流行…本人に聞く
以下は、記事の最後の文章です。
西浦教授がどう言おうと、新型コロナへの過剰な恐怖心を煽られた人たちは、彼の数理モデルに恐れをなして経済を止めてしまうし、その不安心理は政治の決断に影響を及ぼす。そのことを踏まえず、人間を物体のように扱った試算を出し続けても、感情的な議論がどこまでも繰り返されることにしかならないだろう。
いろいろと批判はありますが、モデルを立てて試算することは非常に重要です。試算では、居酒屋や接待を伴う「飲食店」「医療機関」「福祉施設」等で人との接触を30〜50%減らせば、新規感染者数については低い水準を保てるとしています。それなりに接触は減っているはずなのに、7月2日という非常に早い段階で1日100人以上という試算を達成してしまいました。
私は、メディアが攻撃するホストクラブやキャバクラでの接触は、客の総数の減少に比例して30〜50%は減っているのではないでしょうか?むしろ、コロナ以前と同じように、客が酒を飲んで大声で話すような居酒屋がけっこう賑わっていることが、今後の一般市民への感染拡大には大きな問題だと思います。
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