医師20人に聞いた「自分では絶対飲まない薬」 重篤な副作用も
以下は、一昨日、「オセルタミビルは飲みたくない」で紹介した日本予防医療協会代表理事の金城実医師が話したというトンデモな「胃薬の裏話」の部分の抜粋です。
脂っこいものを食べると胃がもたれる-そんな経験がある人も多いだろう。病院へ行くと、胃炎や胃潰瘍と診断され、クスリを処方されることが多いが、胃薬には、こんな裏話もある。前出の金城医師が言う。
「胃もたれを訴えて病院へ行くと、『胃酸過多』と診断されて胃酸の分泌を抑えるクスリ(エソメプラゾールなど)を処方されることが多いですが、じつはこれは大きな間違いなんです。
胃の調子が悪いという日本人の約7割は、胃酸分泌不全と言われています。胃酸の分泌は20代をピークに減少していく。40代以上で感じる胃もたれの多くは、胃酸の出すぎではなくて胃酸が少なくて消化ができていないことが原因。そこに胃酸の分泌を抑えるクスリを飲んでしまっては悪化する一方です」
医師の中でも、この事実を知らない人が多く、真逆の作用を及ぼすクスリを処方していることがよくあるのだ。
それなりの知識をもった医師なら、「脂っこいものを食べると胃がもたれる」という症状だけから『胃酸過多』という診断はしないと思います。それで、エソメプラゾール(ネキシウム®)を処方することも多くはないと思います。
ピロリ菌に起因する胃炎や消化性潰瘍の場合は、除菌のための抗生物質を有効にするために胃酸を抑えるエソメプラゾールと同様の薬が処方されます。この週刊現代のバカげた記事を読んで、除菌まで拒否した読者が後で胃がんになったら、金城医師と講談社は責任をとってくれるのでしょうか?
また、金城氏の言ったとされる「胃の調子が悪いという日本人の約7割は、胃酸分泌不全と言われています。」の根拠となるようなデータは、どこを探してもみつかりませんでした。ご存知の方がおられたら、コメント欄に投稿いただければ幸いです。
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