HPVワクチンのキャッチアップ接種推進に向けて
以下は、記事の抜粋です。
2024年9月末に期限が迫っている「HPVワクチンキャッチアップ接種推進に向けて」について日本医師会の取り組みが説明された。
キャッチアップ接種について看護学生の9割は「知っている」と回答
HPVワクチンは、定期接種が小学校6年生~高校1年生相当の女子を対象に行われている。現在、接種勧奨が行われているが、平成9年度生まれ~平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)の女子の中に、 通常の定期接種の対象年齢のときに接種機会を逃した人もおり、HPVワクチンの接種の機会(キャッチアップ接種)が設けられている。
福岡県立大学看護学部のワクチン対象年齢の学生25人に行ったアンケート調査結果について内容を説明した。アンケート調査の概要は以下のとおり。
・「HPVワクチンの接種の有無」を聞いたところ、「接種した」が48%、「予定している」が28%、「ない」が24%だった。
・「キャッチアップ接種について知っているか」を聞いたところ、「よく知っている」が40%、「多少は知っている」が52%、「知らない」が8%だった。
・「20代のがんの過半数が子宮頸がんであることを知っているか」を聞いたところ、「よく知っている」が56%、「多少は知っている」が40%、「知らない」が4%だった。
また、自由回答でワクチン接種のきっかけを聞いたところ、「無料接種だから」「母親の勧め」「がん予防のため」「医師の勧め」などの回答だった。一方、接種していない・悩んでいる対象者の未接種理由では、「親が不要と言っている」「副反応が怖い」「注射が苦手」などの回答だった。
医師会では、今後も9月末の期限までにさまざまなメディアで啓発活動を行うとしている。
「子宮頸がんは性行為で感染する感染症で、ワクチンで予防できることを知っていますか?」という質問をしてほしかった。
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