「バナナの皮が滑る理由」で北里大教授らがイグ・ノーベル賞を受賞!
以下は、記事の抜粋です。
「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して贈られるイグ・ノーベル賞の授賞式が9月18日、米ハーバード大学で開催され、「バナナの皮を踏んだ際の靴と皮の摩擦係数」を調べた北里大学の馬渕清資 教授らが物理学賞を受賞した。
同賞は1991年に創設されたノーベル賞のパロディで、一風変わった研究や社会的な事件を起こした個人やグループに対して贈られる。日本はこの賞の常連で、過去には「ウシの排泄物からバニラの香り成分を抽出した研究」や、「聴かせるオペラによってマウスの生存期間が延びるかどうかについての研究」などで受賞している。
イグ・ノーベル賞のサイトをみると、馬渕氏らの研究はちゃんと論文に掲載されていることがわかります。そのタイトルは、”Frictional Coefficient under Banana Skin” です(論文をみる)。
その他の賞を以下に紹介します。
神経科学賞(中国、カナダ)
“for trying to understand what happens in the brains of people who see the face of Jesus in a piece of toast.”
「1枚のトーストの中にイエス・キリストの顔を見る人々の脳内では何が起こっているか理解しようとしたことに対して」
心理学賞(オーストラリア、英国、米国)
“for amassing evidence that people who habitually stay up late are, on average, more self-admiring, more manipulative, and more psychopathic than people who habitually arise early in the morning.”
「いつも夜遅くまで起きている人々は、朝早く起きる人々に比べて、より自己賞賛的で、より思い通りに他人を操り、より精神病質的傾向があることの証拠を収集したことに対して」
公衆衛生学賞(チェコ、日本、米国、インド)
“for investigating whether it is mentally hazardous for a human being to own a cat.”
「ヒトが猫を飼うことが精神的に危ないかどうかを研究したことに対して」
生物学賞(チェコ、ドイツ、ザンビア)
“for carefully documenting that when dogs defecate and urinate, they prefer to align their body axis with Earth’s north-south geomagnetic field lines.”
「犬が排便や排尿をする時、体を南北の地球磁場の線に平行にするのを好むということを注意深く記録したことに対して」
芸術賞(イタリア)
“for measuring the relative pain people suffer while looking at an ugly painting, rather than a pretty painting, while being shot [in the hand] by a powerful laser beam.”
「手に強力なレーザー光線を照射された場合、醜い絵をみていたヒトは綺麗な絵をみていたヒトに比べて痛みを感じるかどうかを測定したことに対して」
経済学賞(イタリア)
“for proudly taking the lead in fulfilling the European Union mandate for each country to increase the official size of its national economy by including revenues from prostitution, illegal drug sales, smuggling, and all other unlawful financial transactions between willing participants.”
「売春、違法な薬物販売、密輸など、自発的に行われるすべての違法な金銭取引から発生する売上を加算して、EU各国の国家経済の公的サイズを膨らませ、EUの財政基準を満たそうという動きを自慢げに先導したことに対して」
医学賞(米国、インド)
“for treating “uncontrollable” nosebleeds, using the method of nasal-packing-with-strips-of-cured-pork.”
「止まらない鼻血の治療のために、『塩漬け豚肉の断片で作った鼻腔タンポン』法を用いたことに対して」
北極科学賞(ノルウェー、ドイツ、米国、カナダ)
“for testing how reindeer react to seeing humans who are disguised as polar bears.”
「白クマに変装した人間を見てトナカイはどう反応するのかを調べたことに対して」
栄養賞(スペイン)
for their study titled “Characterization of Lactic Acid Bacteria Isolated from Infant Faeces as Potential Probiotic Starter Cultures for Fermented Sausages.”
「『発酵ソーセージ用プロバイオティクス候補微生物としての乳児の糞から分離した乳酸菌の解析』と題した研究に対して」
どの研究も論文として発表されていたものが受賞の根拠になっています。私の恩師が「箸がコケたようなことでも論文にせんとアカン!」と言われていたのを思い出しました。
コメント
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「『箸がコケたようなことでも論文にせんとアカン!』と言われていた」のは、何故でしょうか?
私は「投稿料がかさむし、紙を消費してエコロジカルではないから、やたらに論文にするな」と言われて育ちました。
ガンマ線がバンバン出る可能性を示唆する理論的な論文を書くと、景気がいいから就職に有利になるという人もいましたが、私の恩師は、そういう無定見なことは絶対にすべきではないという立場でした。
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>あ*さん
コメントありがとうございます。私の場合は実験系でしたので、やったことはできるだけ後世に残せという意味だと思います。もちろん論文を書く力もつけろという意味もあったと思います。私も今の雑誌、特にNatureやScienceなどの商業誌はstoryやsignificanceを問いすぎると思います。今後はopen journalによってこのような旧弊は打破されることを期待しています。
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>takさん
お返事ありがとうございます。
ところで、特に
経済学賞は意味深です。
“unlawful financial transactions between willing participants”
という部分は、
LIBORまでも操作した
[やりたい放題]=[PTSD]症状の
「八百長金融取引」を念頭に置いていると推察されます。
つまり
「各国が国家経済の公的規模を拡大すべしというEUによる要請を
堂々と先頭に立って満たすように
売春、違法な薬物販売、密輸、さらに、無法でも構わず進んで行われる金融取引も全て収入に組み入れた」
ということでしょう。
堂々と無法な八百長金融取引をやるため、Nature や Science などメジャーな商業誌も利用されています。学位論文のゴーストライターもいます。
そういうことは、もう、やめにして
「真実に生きることができる社会をつくっていきたい」(© 今上陛下)ものです。
「平和と民主主義を守るべき大切なものとして日本国憲法を作り
様々な改革を行なって今日の日本を築いた」(© 今上陛下)ので、
平和望む人のために
捧げよう 我が科学
http://youtu.be/–wBImyZDGs