バングラディシュの医療システムは、1次、2次、3次施設の3種類に分かれており、田舎に住む患者さんが最初に訪れるのが1次病院、最も高度な医療を提供するのが3次病院です。チッタゴン医科大学付属病院は3次病院です。以下は、田舎にある1~2次病院と私立大学の附属病院(おそらく2~3次?)を紹介します。
最初は”Patiya Upazila Health Comple”xに行きました(英語の説明をみる)。
Health Complexの建物(上)と中庭(下)。50床の病院です。ベッド数の2倍以上の入院患者さんを収容しなければならないチッタゴン医科大学付属病院と比べると、bed occupancyは102%ということで、ずっと余裕があるようにみえます。90%の患者さんはここで治療できるそうです。心臓カテーテルなどの設備がないので、循環器内科の場合は大学病院へ送ることが多いそうです。
Health Complexがカバーする地域の説明。
説明の時に出てきたお菓子(上)。四角いのは米にヤギの練乳がかかっていてとても甘く、丸いのはサモサのようなもので、中にはカレー味のポテトが入っていてまったく甘くない。下は血沈や顕微鏡による検査を行うラボに貼ってあった価格表。GOT測定は1回70タカ(約100円)です。
Health Complexのトイレ(上)とその窓からみた景色(下)。きれいです。
次に訪れたのはPatiyaの隣のChandanaish地区です。ここには私立のBGC TRUST UNIVERSITYがあり、医学部も附属病院(下の写真)もあります。おもしろいのは、この大学は、イスラム教の習慣で大半の会社や大学が休みの金曜日に開講しています。これは、チッタゴン医科大学などの教員による授業支援を受けるためだそうです。発想がフレキシブルです。
BGC Trust Medical College附属病院の受付(上)と案内掲示板(下)。写真の女性は一人もヒジャブを被っていません。
さらに南の農村地帯へ入り、下の地図に示したあたりにある1次病院に行きました。
外来では、女性の医師が問診中です(上)。下は、左の写真で診察室にいた親子です。患者さんかどうかわかりませんが、撮影に応じてくれました。子供は可愛く、女性は憂いを含んだような眼が魅力的です。
コメント