暗闇で光る植物が米農務省に承認され販売開始に。発光キノコの遺伝子を組み合わせたもの
以下は、記事の抜粋です。
暗闇で光る発光植物「ホタルペチュニア(Firefly Petunia)」が開発され、アメリカ合衆国農務省(USDA)がこれを承認し、予約販売が開始された。
Light Bio社が開発した「ホタルペチュニア」には一般的な植物である「ペチュニア」に、発光キノコのDNAが組み込まれており、光を放つ。昼間は観葉植物として、夜は葉や花から放たれる、幻想的な緑色の光りを楽しむことができるという。
ホタルペチュニアは、生物発光技術を応用し、発光キノコからもらった遺伝子のおかげで光を放つ。その光は新芽や新しく成長した部分ほど強い。だから植物の輪郭を暗闇からくっきり切り取るかのように光ってくれる。また光は、植物が元気であるほどに、そして日光をたくさん浴びるほどに強くなる。
ホタルペチュニアの輝きは代謝に関係しているため、近くに熟したバナナやリンゴなどを置いておくと、こうした果物から放出されるエチレンガスが植物の代謝をうながすので、ホタルペニチュアをいっそう明るく輝かせてくれる。
ホタルペチュニアが光るのは、ホタルや発光キノコと同じく「ルシフェリン」という発光素の作用だ。植物の細胞壁にある「コーヒー酸」という分子がルシフェリンに変換される。するとまた別の酵素がルシフェリンを酸化させ、その時に陽子が放たれる。これが光の正体だ。
ホタルペチュニアには、発光キノコのDNAが組み込まれており、コーヒー酸をルシフェリンに変える酵素やそれを酸化させる酵素を作り出すことができる。だから、発光キノコやホタルのように光る。
このような光る植物を作る技術自体は、35年以上前からあった。だが、それがようやく販売されることになったのは、このほど米国農務省(USDA)が米国内での販売を承認したからだ。
現在ライトバイオ社は、ホタルペチュニアの予約を29ドル(約4500円)で受付中だ。
遺伝子組み換え生物に関する法律が日本とアメリカでは違うので、日本では当分の間(ひょっとしたら永久に)発売は難しいと思います。
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