超伝導磁石で無重力状態??

NASA研究所、地上でネズミの空中浮揚に成功

以下は。記事の抜粋です。


米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所は9月10日、地上の実験装置でネズミを空中浮揚させることに成功したと明らかにした。無重力空間で宇宙飛行士の骨密度が低下する原因の解明につながる可能性があるという。

この実験は、同研究所の科学者であるYuanming Liu氏らが、超伝導磁石で無重力状態を作り出す装置を使って行った。今後、ネズミを同装置内で1週間からそれ以上生活させて、骨などにどういう影響が出るかを観察するという。


「超伝導磁石で無重力状態」というのが理解できなかったので、いろいろと調べてみました。
結論からいうと、「無重力状態」を作ったのではなく、水の反磁性体としての性質を利用して浮揚させたのだと思います。

反磁性体は磁力に対して反発します。マウスなどの生体は水を多く含むので、数十テラぐらいの強力な磁力をかければ浮揚させることができます。超伝導磁石を使ったのは、強力な磁力を作り出しやすいからでしょう。

この記事の実験は、磁力を利用した最初の生体浮揚実験ではありません。マウスでは初めて、あるいは長期の「無重力状態」の影響をみる実験が初めてということだと思います。

以下に、3年以上前に投稿されたカエルの空中浮揚の動画を紹介します。10テラの磁力で浮揚させています。

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