コロナへのイベルメクチン、最大用量でも効果認められず/JAMA
以下は、今年2月20日の論文についての記事の抜粋です。
軽症~中等症の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)外来患者へのイベルメクチン治療について、最大目標用量600μg/kgの6日間投与はプラセボ投与と比較して、持続的回復(少なくとも3日間連続して症状がない)までの期間を改善しなかった。デューク大学のSusanna Naggie氏らは、約1,200例を対象に行った無作為化二重盲検プラセボ対照プラットフォーム試験の結果を報告し、「結果は、軽症~中等症のCOVID-19患者へのイベルメクチン使用を支持しないものであった」とまとめている。
対象は、発症から7日以内の軽症~中等症の外来患者1,206例。被験者は無作為に2群に割り付けられ、一方にはイベルメクチン最大目標用量600μg/kgを(602例)、もう一方にはプラセボが(604例)、それぞれ6日間投与された。年齢中央値48歳(38~58)、女性が713例(59.1%)、ワクチンの2回以上接種者は1,008例(83.5%)だった。
持続的回復までの期間中央値は、イベルメクチン群、プラセボ群ともに11日だった。症状回復までの期間改善に関するハザード比は1.02(0.92~1.13)。有害事象は両群共にまれであった。
以下は、昨年11月の記事の抜粋です。
イベルメクチン、軽~中等症コロナ患者の回復に寄与せず/JAMA
軽症~中等症のCOVID-19外来患者において、イベルメクチン400μg/kgの1日1回3日間投与はプラセボと比較し回復までの期間を改善しなかった。Naggie氏らは試験の結果から、「軽症~中等症のCOVID-19患者に対して、イベルメクチンの使用は支持されない」とまとめている。
COVID-19の症状発現後7日以内の30歳以上の外来患者のうち、2つ以上の症状(疲労、呼吸困難、発熱、咳、吐き気、嘔吐、下痢、体の痛み、悪寒、頭痛、喉の痛み、鼻の症状、味覚・嗅覚の異常のいずれか)を有する患者を、イベルメクチン(400μg/kgを1日1回3日間投与)群またはプラセボ群に無作為に割り付けた。主要評価項目は、持続的回復までの期間とした。
1,591例(イベルメクチン群817例、プラセボ群774例)が試験を完遂した。持続的回復までの期間の中央値は、イベルメクチン群12日(11~13)、プラセボ群13日(12~14)であった。28日目までの入院または死亡は、イベルメクチン群で10例、プラセボ群で9例確認された。
どちらもデューク大学のSusanna Naggie氏(左の写真)らが行った無作為化二重盲検プラセボ対照プラットフォーム試験「ACTIV-6試験」の結果です。
こんな論文をみても、尼崎のN先生や、彼のようなイベルメクチン推進派の医者の言うことを信じて、予防的にイベルメクチンを飲んでいたようなヒト達は高市さんのように、「捏造だ!!」と言うのでしょう。
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