健康食品・機器、賢く使おう 6月神戸でシンポ
以下は、記事の抜粋です。
氾濫する健康食品や健康機器を賢く使うため、市民への正しい情報提供を目指す神戸大医学部付属病院の「健康科学評価センター」が、6月8日に初のシンポジウムを開く。特定の成分をサプリメントで補う際の危険性を紹介し、消費者のトラブル防止に役立ててほしいという。
【検証が不十分】
医薬品や医療機器と違い、日本では健康食品や健康機器に対しての医学的な効果を検証する制度や組織が不十分で、国民生活センターなどには、「期待した効果がない」といった苦情が寄せられている。一方、美容や若さを保つことへの関心は高く、健康関連産業の市場は拡大。「抗疲労・癒やし」分野だけでも、関連市場規模は2020年度には約12兆~16兆円になるとの試算もある。
付属病院の平井みどり薬剤部長らは11年秋、オランダで、国を挙げて酪農製品を健康増進食品と位置付け、評価制度も進んでいる現実に触れ、健康科学評価センターを発案。薬剤だけでなく、美容、抗加齢、小児など多様な分野の医師や研究者が集い、12年1月に発足した。
これまで、神戸市を拠点とする企業と、抗疲労効果が指摘されている「リポ酸」についての共同研究の契約を結んだ。オランダと同じ農業国のベルギーも訪れ、現地の大学教員らと意見交換し、健康食品の規制の在り方、開発や長期保存の方法などを学んだ。
【使用法普及を】
同センターは、個別の食品や機器の有効性を検証するのではなく、効果が出て副作用の少ない摂取法や使用法の市民への普及を目指し、定期的にシンポジウムなどを実施する。企業に対しては求めに応じ、自社による有効性の評価が適正かどうかについての指導や助言をするほか、病気の超早期発見用の体内指標研究を進める。センター長を務める平井部長は「人材が確保できれば、将来的には健康食品の相談窓口も設けたい」と意欲を見せる。
シンポジウムは6月8日午後1時半~4時45分、神戸大医学部会館シスメックスホールで開催。同センターのメンバーが、骨粗しょう症対策でカルシウムのサプリメントを摂取する際の注意点や、センターの活動を報告する。無料。事前申し込みが必要。電子メール(hero@med.kobe-u.ac.jp)かファクス(078-382-5919)で「参加希望」と連絡先を伝えると、申込書が返送される。5月14日締め切り。
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