X線やCTスキャンからの放射線が、がんの原因になるという証拠はない

X線やCTスキャンからの放射線が、がんの原因になるという証拠はない
以下は、記事の抜粋です。


X線、CTスキャンや他の医療用画像からの放射線が、がんの原因となる可能性があるということが広く信じられている。だが、この考えは、線形無閾値(LNT)モデルとして知られているが、実際には証明されていない理論モデルに基づくものである。

LNTモデルは、様々な線量の放射線に曝露したショウジョウバエについて1940年代に行われた研究に基づいている。しかし、その実験は本当に低用量では行われず、高用量の放射線での効果が、非常に低用量にまで直線状に及ぶと仮定しているので、その結論は実験的根拠のないものであった。

最近行われた低線量の放射線にショウジョウバエを曝露させる研究は、LNTモデルを支持しないものであった。実際、原爆被爆者についての研究やヒト集団におけるその他の疫学研究で、低線量放射線被曝ががんの原因となる可能性があることを実証したものはない。

LNTモデルは「最終的には、放棄することを決めなければならない。」と著者らは結論している。


元論文のタイトルは、”The Birth of the Illegitimate Linear No-Threshold Model: An Invalid Paradigm for Estimating Risk Following Low-dose Radiation Exposure.”です(論文をみる)。

最近、丸川珠代環境相が講演で、国が原発周辺などで行っている除染で、基準となる年間被ばく量を1ミリシーベルトとしている点について、「何の科学的根拠もなく時の環境大臣が決めた」と言った言葉尻を捉えられて、「ICRPの勧告があるではないか」として追及され、陳謝したことがありました。実はこのICRPの勧告もLNTモデルに基づいています。

これらを総合すると、医療用画像検査による放射線被曝の恐れや無駄な除染作業は、証明されていない理論モデルに基づくものであり、根拠のない恐れによる「不必要で無駄な安全対策への過度の出費」につながっていることになります。

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