テーブルやドアノブの消毒は不要 経団連が感染予防指針から削除

テーブルやドアノブの消毒は不要 経団連が感染予防指針から削除
以下は、記事の抜粋です。


経団連は6月17日、新型コロナウイルス感染対策の指針を見直し、テーブルやドアノブ、電気のスイッチ、手すり、エレベーターのボタンなどを「頻繁に洗浄・消毒を行う」としていた項目を削除した。担当者は「コロナ対策としての頻繁な消毒、洗浄は必要ではない」と話した。

経団連は2020年5月に最初の指針を出し、感染状況に応じて中身を見直している。これまでも、トイレのハンドドライヤーの利用をやめるよう呼びかけていた項目を削除するなどしてきた。


以下は、経団連の発表の抜粋です(発表をみる)。下線はブログ筆者による。


 

新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインの四訂について

2022年6月17日
一般社団法人 日本経済団体連合会

Ⅰ.改訂の趣旨

新型コロナウイルス感染症との共存は、3年目を迎えている。発生当初は「正体不明」だったこのウイルスの特徴について、現在の私たちは以前よりも多くのことを理解できている。効果的なワクチンが開発され、検査の手段も充実し、さらには治療薬も開発されてきた。この間、手指消毒、密閉されたり、混雑したりした場所でのマスク着用などの基本的な感染予防対策が国民の間で定着したこと、ワクチン接種が進み、多くの国民の体内に少なからぬ免疫が備わった。

経団連の感染予防対策ガイドラインは、オフィスや製造事業場の現場での感染対策の指針として、一定の役割を果たしてきたが、上記のような経緯とこれまで得られた知験を踏まえ、また現在の新型コロナウイルス感染症のオミクロン株の特性、リスクの度合いに鑑みれば、大幅に記述を簡素化することができると考えられる。

そこで、このたび、東北大学大学院歯学研究科副研究科長の小坂健先生、国際医療福祉大学医学部公衆衛生学・医学研究科教授の和田耕治先生の監修を得て、本ガイドラインを改訂することとした。もとよりガイドラインは、企業の自主的な取り組みを促すものであり、それぞれの現場で創意工夫によって、対策を強化したり、より合理的なものとしたりすることが望まれる。

本ガイドラインの簡素化はエンデミックに向けたひとつのステップであり、今後、感染状況が落ち着けば本ガイドラインを廃止し、各社がより自律的に対応することも視野に入ってくる。他方、変異株の発生等により再び感染が拡大するようなことがあれば、強化することもありうることを付言したい。

Ⅱ.主な変更箇所

1.マスクの着用やオフィス・製造事業場の換気を前提とし、対面での距離を2メートル目安から1~2メートル目安に変更した。

2.感染経路として、飛沫感染やエアロゾル感染が主である。また、医療機関以外での公共の場所での環境を介した接触感染のリスクは限定的である#1ことから、設備や物品等の消毒に関する記述を省略しつつ、換気に関する記述を適正化した。

【該当箇所】
「勤務」
  • 共有する物品や触れる箇所を最低限にする旨の記述を省略
「休憩・休息・喫煙スペース、食堂」
  • 共有物品(テーブル、椅子など)の定期的な消毒についての記述を省略
「トイレ」
  • 便器やタオル、ハンドドライヤーに関する項目の削除
「設備・器具」
  • ドアノブ、スイッチ、手すり等共用設備の頻繁な洗浄・消毒等の削除
「従業員に対する感染防止策の啓発等」
  • 作業服の洗濯に関する記述を省略#2

3.オミクロン株の感染スピードが速いこと、軽症者が多いことといった特性を踏まえ、職場に感染者が出たとしても、必ずしも積極的疫学調査を行っていない自治体もあることから、保健所に関する記述を省略した。

4.軽症者が多い変異株の特性を踏まえ、健康管理に関する記述を簡略化した。

5.基本的な感染予防対策が定着していることから、一般的な感染対策に関する記述を簡略化した。

6.感染拡大期に対応を柔軟に取ることができるようにした。

7.その他、これまでの経過や政府の方針の変化等を踏まえ、記述を簡略化した。


ちなみに私が知っている病院では、経団連が感染予防指針から削除したのと同様にテーブルやドアノブの消毒は不要だとアナウンスしました。反対する職員や患者が出ないことを祈ります。

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