コロナワクチン接種後の腕の痛みSIRVAって?

コロナワクチン接種後の腕の痛みSIRVAって?
SIRVA(Shoulder Injury Related to Vaccine Administration=ワクチン接種に伴う肩の痛み)は、筋肉注射による重要な障害(医療ミス)ですが、メディアもあまり取り上げず、接種する医療関係者の中にも知らない人がいるので紹介します。以下は、記事の抜粋です。


注射の位置が高過ぎるとSIRVAが起こる可能性が

<新型コロナウイルスのワクチン接種を受けて科学と医療と政策の勝利に感慨を覚えたイギリス人の筆者だが、実は長引く腕の痛みに悩まされた。その原因とは……>

僕は体験記の中でワクチン接種後に腕の痛みがあったことについて触れ、同じ症状が出た人々とは異なり、僕の場合は何週間か症状が続いたことを書いた。あの記事を書く前には多少痛みが治まっていて、以前のように腕を普通に使うようになっていた。ところが、調子に乗っていたらいつの間にかまた痛みだして、接種数日後のような痛みがぶり返したようだ。

—–途中省略—–

医療スタッフはちゃんとこちらの話を聞いてくれたし腕を見てくれたし説明をしてくれた。どうやら僕の問題はワクチンの副反応ではなく、注射そのものに原因があったらしく、肩の筋肉ではなくて肩の高過ぎる位置に注射されてしまったようだった

それを示す用語もあった。SIRVA(Shoulder Injury Related to Vaccine Administration=ワクチン接種に伴う肩の痛み)だ。まれだが、起こることもあるらしい。僕の場合は比較的穏やかで、痛みはあっても、理学療法や鎮痛剤なしでも自然に消えるとのことだった。

肩の不調は僕がこれまでに受けたさまざまな予防接種のどれでも起こる可能性があったが、今回のワクチンで起こる可能性は少し高かった。新型コロナウイルスでは、数カ月のうちに5000万回の接種が行われ、十分な経験を積んだわけではない医師や看護師も接種作業を担わなければならない。おそらく時折「はずれ」もあり、僕は「ただ単にアンラッキー」でそれに当たっただけだが、注射する位置が高過ぎたというずさんなミスだったからちょっと腹が立った。

結局、僕は2回目接種を受け、医者は注意を払って肩の痛む部位から離れた低い位置に注射してくれた。2回目接種は3日かそこら痛んだが、それは「正常な」副反応だった。肩関節の調子はだいぶ良くなったが、今はあまり肩を動かさないようにしている。


この記事は外国人の記者が外国の出来事として書いていますが、SIRVAは外国だけの問題ではありません。非常に大きな問題なのに、日本のメディアがほとんど取り上げないのかとても不思議です。医療訴訟の乱発を恐れて、政府からの規制が入っているのかと疑ってしまうほどです。

というのは、看護師教育用の教科書や厚労省のマニュアルに書かれていた筋肉注射の穿刺場所は高すぎてSIRVAや神経障害をおこし易いため、最近になって(コロナの予防接種が始まった後)修正されたという事実があるからです。具体的には、教科書には筋肉注射の穿刺場所は 「肩峰から3横指下」と書かれており、ほとんどの看護師や医師はこのやり方を学んだはずです。

ところが、奈良県立医大が出しているマニュアルには、「従来教科書に記載されている,『肩峰から3横指下』は,腋窩神経に当たる⾼さのため,好ましくない」、「肩峰より平均約4cmまでの⾼さには,三⾓筋下滑液包が三⾓筋の裏に存在する.ワクチンの誤注⼊によるSIRVA (Shoulder Injury Related to Vaccine Administration)が海外で多数報告されており,穿刺を避ける.」と書かれており、正しい穿刺場所は、「❶前後の腋窩ひだの上縁を結ぶ線(上腕と体幹が分かれる⾼さ)と,❷肩峰中央からの垂線の交点が刺⼊点 」と書かれています(マニュアルをみる)。

私の知る限りでは、現在のコロナワクチンのための筋肉注射は、奈良県立医大のマニュアル通りに行われており「肩峰から3横指下」では行われていません。しかし、昨年のコロナワクチン接種開始時点では、このような知識は医療関係者に普及しておらず、誤った場所にワクチンを打たれたためにSIRVAを発症し現在も苦しんでいる患者は多いと私は考えています。これらの患者は肩の障害が接種場所の誤りのためではなく、ワクチンそのもののためだと考えて、追加のワクチン接種を避けている可能性もあります。

未だにSIRVAを知らないままワクチン接種に関与している医療関係者もいる可能性もあります。日本の大きなメディアにSIRVAのことを広く正しく報道して欲しいとかんがえています。

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