米国におけるオミクロン、デルタ、アルファ変異株におけるCOVID-19の臨床的重症度とmRNAワクチンの有効性の違いについて

米国におけるオミクロン、デルタ、アルファ変異株におけるCOVID-19の臨床的重症度とmRNAワクチンの有効性の違いについて
以下は、記事の抜粋です。


本研究は、2021年3月11日から2022年1月14日までに米国21病院が参加した前向き研究で、mRNA COVID-19ワクチンのアルファ変異株、デルタ変異株、オミクロン変異株に対するCOVID-19関連入院の予防効果、COVID-19関連入院患者における変異株ごとの重症化率、死亡率について検討され、BMJ誌2022年3月9日号で報告された。

本研究における新規知見は3点挙げられている。1点目は、mRNAワクチン2回接種に伴うCOVID-19関連入院の予防効果は、アルファ株やデルタ株よりもオミクロン株のほうが低い(それぞれアルファ株:85%、デルタ株:85%、オミクロン株:65%)が、オミクロン株に対しても3回目のワクチン接種を行うことで、アルファ株やデルタ株に対する2回接種と同様の有効性(86%)を達成すること。2点目は、COVID-19関連入院患者の重症度はオミクロン株のほうがデルタ株よりも低いこと。3点目は、オミクロン株でも15%の患者に侵襲的人工呼吸器管理が必要となり、7%の患者が死亡したことである。


元論文のタイトルは、”Clinical severity of, and effectiveness of mRNA vaccines against, covid-19 from omicron, delta, and alpha SARS-CoV-2 variants in the United States: prospective observational study(米国におけるSARS-CoV-2 omicron、delta、alpha変異体のcovid-19に対するmRNAワクチンの臨床的重症度と有効性:前向き観察研究)”です(論文をみる)。

新型コロナウイルスによる感染と重症化・死亡のリスクを下げるには3回目のワクチン接種を受けた方が良さそうです。

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