以下は、記事の抜粋です。
一般用医薬品のネット販売を認める東京高裁の判決を受け、ネット通販業界では、規制緩和が進んで薬品販売が増えるとの期待が高まった。しかし、情報不足のまま購入すれば副作用を招くとの懸念も強く、厚生労働省は慎重に対応する方針だ。
現在、ビタミン剤など副作用の心配が極めて小さいものしかネット販売できないが、風邪薬などの販売が解禁されれば、薬局が少ない地域の住民らのメリットは大きい。米国など一般用医薬品のネット販売に規制を設けていない国もあり、政府の行政刷新会議は昨年3月、「通販より対面が安全性が高いとする根拠はない」と指摘。同年3月には、安全性の確保を条件に規制緩和する方針が閣議決定された。
しかし、購入者の投薬履歴の管理など、副作用を防ぐ対策の議論は進んでいない。薬害被害者団体などは、規制緩和で薬害を招かないか心配しており、厚労省は拙速な緩和に反対している。市民団体の世話人、勝村久司さんは「薬は医療の一部。本来は医師や薬剤師らがきちんと患者と対面しながら、必要な量だけ処方すべきものだ。利便性が安全性を上回ってはならない」と話している。
厚労省は上告を検討しているそうです。この毎日の記事も賛否両論を併記していますが、最後に「医療情報の公開・開示を求める市民の会」のネット販売に反対するコメントを引用しています。役所と市民団体の側に立っているようです。
私は、医師の処方箋を必要としない薬物については、その選択、購入、服用はすべて消費者の責任とするセルフメディケーション方式がよいと思います。市民団体世話人の方が「薬は医療の一部」と言っておられるそうですが、医療の一部ではない薬物もあると思います。その線引きが、処方箋が必要かどうかだと考えます。必要ならその線引きを変えればよいでしょう。
アメリカに行ったとき、風邪薬(アセトアミノフェンなど)がスーパーで買えることに驚きました。また、風光明媚な場所で断崖絶壁のようなところには、”Danger! Keep Out!”と大きく書いてあるだけで、金網もフェンスもないことが多いのにも驚きました。しかし、危険な場所に設置する金網と同様、薬物販売規制のために使われるのは国民の税金で、その税金は既得権益をもつ人々に流れることになります。日本人ももう少し自己責任で物ごとを決めてもよい気がします。
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コメント
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tak先生
お早う御座います。
生憎のGW、残念ですね。
医師が処方する薬剤だって殆ど何も患者に確認せず処方が実態、ま、やってられない、でしょう。
処方薬局もデーターベースの情報を印刷するだけ。適応外処方なんか薬局は分らないし。
自分は多くの薬剤服用、いろんな副作用を経験、製薬会社、医師、薬剤師に聞いてもまともな回答経験なし。
よって、極論だけど処方薬、市販薬なんて区別してもあまり意味なし、ロキソニンなんか市販され始めたけど極めて危ない。
自分は新薬は海外から輸入、先ず自分で効果、副作用試確認してから医師に処方お願いしてます。
勝手な愚話御免なさい。
taniyan