今年の箱根駅伝、210人中201人がナイキの厚底シューズを使用

シューズから見た2021年箱根駅伝総括!
今年は、シューズのことは放送ではまったく触れられませんでしたが、ナイキ使用率はさらにアップしたようです。以下は、記事の抜粋です。


昨年の大会では210名のうちナント177名、84.7%の出場選手がナイキを着用するという史上稀に見るほどのブランドシェアでした。

■ますます広がった2021のナイキシェア

2021年の箱根駅伝シューズ着用率速報

今年の箱根駅伝の蓋を開けてみると、201人使用の95.7%シェアと、今年はさらに、ナイキのワンサイドシェアになりました。結果的に、上の表にもあるように、210名がたった4ブランドのシューズしか着用せず、各ブランドのシェアは、それぞれ1%台、アシックスは着用者がいませんでした。そして、優勝した駒澤大学をはじめナント14校がナイキ100%のシェアになりました。

■ヴェイパーフライ ネクスト%その“ネクスト“ アルファフライの出現

優勝した駒澤大学はなんと言っても、2区を走ったエース田澤選手や6区で逆転優勝のキッカケを作る爆走をした花崎選手が目立ちましたが、その彼らが履いていたのが エア ズーム アルファフライ ネクスト%です。昨年は、ズームXヴェイパーフライネクスト%ほぼ一色でしたが、今年は、ナイキを履いた201名の約半分97名がこの最上位モデルを着用しました。

■区間上位者は、ほぼナイキ

下の表は、各区間、区間3位までの上位選手のナイキシェアです。ここでも脅威の86.7%と圧倒しています、各社もこの1年で“対ナイキ厚底レーシング“を発売してきたにも関わらずです。

2021年各区間1~3位までの選手着用シューズブランド

■これだけ情報がある世界で日本ランナーは保守的、群衆的

もちろん、昨年から今年のこの大舞台までに、他のブランドも何もしなかったわけではありません。各ブランドから次々に、“対ズームXヴェイパーフライネクスト%とおもわれるシューズ“が発売されました。東京五輪の代表を決める全米五輪トライアルでは、女子はホカオネオネのシューズを履いた選手が優勝、2位はサッカニーのシューズを履いた選手でした。全体のシェアは70%強がナイキでしたが、2位はブルックスでした。また、最近では、アディゼロ アディオス プロを履いたキビウォット・カンディエがバレンシア・ハーフマラソンで57分32秒の世界新記録を樹立しています。

しかしながら、他のメーカーからもこのように魅力的なシューズが誕生しているにもかかわらず、駅伝参加選手にとっては遠くのすごい選手の履いているシューズの話より、近くのライバルが履いているシューズの話の方が重要であり、昨年に引き続きナイキの厚底シューズを履く選手が多いという結果になっています。あえて他のブランドを履いて、箱根という大舞台で目立ってやろう!なんてランナーがいないのが、箱根駅伝なんです。冒険を選ぶより、ライバルと同じシューズで、同じ土壌で戦う、ということになるわけです。


今年は、選手の足元よりも沿道の観衆の多さに眼が行ってました。

エア ズーム アルファフライ ネクスト%

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