どうしてインフルエンザが医療崩壊をもたらさいないのに、新型コロナ肺炎は医療に対する負荷が大きいのか? 高山先生のFBでのコメント欄を参考に改変。以下連ツイです。
「田舎の元外科医」を名乗る方の11月23日のツイートです。非常に良くできているのでそのまま紹介します。追加のコメントもあるので、興味のある方は元のツイートをご覧ください。
1.COVID-19では感染対策に求められる強度がfluよりもかなり高い。このため使える病床が限定され医療従事者も集中的に投入する必要がある。その理由は、現時点でもCOVID-19の致死率はfluより一桁高く感染力がある程度強くて広がりやすくかつある程度重症化しやすいから。
2.エアロゾル発生の機会が多く高齢者や免疫不全患者が多い病院では、院内感染対策としてN95等のPPEを必要とする。また一旦重症化してしまうとfluよりも呼吸器装着期間が長くなる。fluであれば診療所や療養型病院を含めて分散して対応されるが、COVID-19では地域の中核病院の負担は格段に大きい。
3.重症化する年齢層がCOVID-19の方が若い。fluによる死亡者は、もっぱら老衰など積極的治療を望まれないことが多い。一方、COVID-19では、現役として働く元気な70代のおじいさんが、いきなり重症化して気管挿管になっていく。つまり、fluでICUは少ないが、COVID-19では多くなる。
4.上記したように、COVID-19診療ではfluより多くの人手を要し、さらに多くの空間を必要とするため、COVID-19専用病床を設けるためにはかなりの一般病床の削減が必要になる。その為、通常医療への負荷が大きくなる。
5.COVID-19対応のため、一般病床を削減し、ICU不足で予定手術を削減すると、病院の収支が大きく悪化し、新規のスタッフ雇用も困難となり、提供可能な通常医療がさらに減少する悪循環となる。
ニュースによると、11月24日新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、田村厚生労働大臣は、重症患者などの増加に備え、都道府県に対し、病床や宿泊施設を早急に確保するよう通知したことを明らかにしたそうです。通知すれば「早急に確保」できると思っているのでしょうか?
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