コロナとの闘いはどう終息するのか、なぜこうも難しいのか

コロナとの闘いはどう終息するのか、なぜこうも難しいのか
以下は、記事の抜粋です。


感染症の専門家、マイケル・キャラハン氏

2020年1月初旬、中国の武漢市で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が大流行しているという漠然とした第一報がもたらされたとき、その前からこの病について記録していた米国人医師がいた。感染症の専門家であるMichael Callahan氏だ。

現在57歳のキャラハン氏は、この20年間、SARS、エボラ出血熱、ジカ熱などの感染症が世界のどこかで大流行したときには大概その現場にいた。

──コロナウイルスの危機はどのように終息すると考えますか?

この危機から抜け出すには、すべての人が感染症にかかるかワクチンの接種を受けることによって免疫を獲得するしか方法はありません。すぐにどうにかしなければならないとしたら、とりあえず目処の立ったワクチンを使って一過性の免疫を獲得することでしょう。それが4カ月から6カ月ほど持続すれば、パンデミックの連鎖を断つことができます。次は、別のもっと良いワクチンを使って同じようにします。これで乗り切れます。最初のワクチンで大成功を収められるわけではありません。

──ワクチンが重要視され過ぎていると思われますか?

多数の犠牲者が出る感染症が発生したときには、従うべき優先順位のリストがあります。第一に重症化しやすい人を守ること。第二に新たな感染を防ぐこと。第三に患者を治療すること。そして第四がワクチンを作ることです。ワクチンの製造は最も時間がかかり、最も高い危険が伴うからです。

しかし、新たな感染を防げていないことは見てのとおりです。コロナウイルスの治療に十分な資金も投入されていません。ワクチンを開発するには、ヒトの免疫系が過去に出合ったことのないウイルスにどのように反応するかを理解する必要があります。私はむしろ実験室で、抗ウイルス薬を大量に試します。


ワクチンに対する考え方がおもしろいと思いました。左の写真はMichael Callahan氏が現在所属するマサチューセッツ総合病院のワクチン・免疫センターの紹介写真です。

「多数の犠牲者が出る感染症が発生したときに従うべき優先順位のリスト」の第一の重症化しやすい人を守ることと第二の新たな感染を防ぐ事はもう諦めているということでしょうか?

日本でこのような優先順位はあるのでしょうか?Go toを推進してウイルスを日本中に広めた人が首相になるので、新型コロナウイルスとの戦いはますます長引くと思います。

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