クサリヘビの毒一滴が、人間の血を一瞬にして変えるさま

怖すぎる実験を目撃! 猛毒ヘビの毒一滴が、人間の血を一瞬にして変えるさま

以下は、記事の抜粋です。


実験に使われているヘビは、インド四大毒蛇のひとつとして知られる「ラッセルクサリヘビ」。その毒は致命的で、助かっても後遺症が残る場合が多く、かまれた手足の切断につながることも少なくありません。

この猛毒ヘビの毒をたったの一滴、人間の血にたらすとどうなるか、ビデオでご覧ください。カリフォルニア大学のTerence M. Davidson氏は、自身のサイトで「ラッセルクサリヘビ」の毒をこう説明しています。

「スリランカ、ミャンマー、インドなどでは、毒ヘビにかまれる事件のほとんどがこのラッセルクサリヘビです。これはとても危険なヘビで、大きいものは簡単に致死量の毒を出すことができます。被害者はたいていかみ傷口の痛みを訴え、明らかな腫れが見られます。(血液凝固による)出血障害を引き起こす他に、急性腎不全、まぶたの腫れ、発話困難、全身の脱力感なども引き起こします。」

ヘビ毒は人間にとって実はとても有益なこともあります。一昨年、Journal of Biological Chemistry誌に発表された研究に関して、著者の一人Yonchol Shin氏がこんなことを述べていました。「ヘビ毒には、血小板の中のたん白質を標的にする毒素が膨大な数で含まれています。その毒素のいくつかは、血小板が凝固するのを防ぐので、ヘビにかまれた人の多量出血につながります。また、この研究の対象になったもののような他の毒素の場合(逆に)、血小板を強力に活性化させる作用があり、血液の凝固につながります。これらの毒素の分子標的を識別することは、血小板活性化やそれに関連した疾患を理解するのに、多大な貢献となっています。」

つまり毒ヘビによってはかまれると血が固まり、他の毒ヘビは血が止まらなくなる、それぞれの毒の性質を理解することで、血液疾患や心臓疾患、またガンなどの病気の治療開発に役立つというのです。


動画の毒素は、血液のプロトロンビンを活性化させ、凝固を亢進させるので、血管内に血栓を多発させます。その結果、凝固因子が消費され、逆に血液が止まらなくなります。血圧降下、体内出血、腎機能障害、多臓器不全等により死亡します。

動画の説明にあるコブラの毒はメカニズムがまったく異なり、クラーレと同様、ニコチン性アセチルコリン受容体をブロックします。これらの他にも異なるメカニズムを持つ蛇毒があります。

コメント

  1. hiro より:

    SECRET: 0
    PASS:
    これは・・・・死にますね・・・。衝撃的すぎる。

  2. taniyan より:

    SECRET: 0
    PASS:
    tak先生
    お早う御座います。
    衝撃的な映像、蛇毒の研究が新薬開発のヒントになること期待したいです。
    ふぐ毒同様。
    連休、先生もたっぷり御静養なさって下さい。
                       taniyan

タイトルとURLをコピーしました