記者や学者の操縦は簡単 財務省に蓄積されたノウハウ

以下に紹介するのは、元財務省キャリア官僚 高橋洋一氏のインタビュー記事です。

記者や学者の操縦は簡単 財務省に蓄積されたノウハウ
学者に関する記載は、あまりピンときませんが、記者に関する以下の記載はよくわかりました。


――マスコミ関係者と接していた経験から、彼らをどう見ていますか。

「マスゴミ」なんて言葉もありますが、「紙」を食ってるヤギのような存在です。彼らは記事を書くために、すぐ役人に「紙」「ブツ」を求めます。概要や要点を書いた資料のことですね。すると彼らはそれをそのまま記事にします。

それがないと不安で記事が書けないようです。バックグラウンドを理解しようとしません。出発点になっている法律を読み込む力もないし、そもそも読んでない。「紙」には、役人は自分たちに都合のいいことしか触れません。

例えば、エコポイントはいい制度だ、という声を聞きます。確かにいい部分を含んでいます。しかし、役人たちがその影でいくつ天下り団体を作ったことか。新制度、法律を作るとそこにくっついている話なのにマスコミは気付かない。

役人にしてみれば、ちゃんと法律にも予算書にも最初から書いてますよ、それを国民の代表たる国会議員が通しましたよね、マスコミもなんら問題視してませんでしたよね、それを後になってから天下り団体がけしからんと言われても困るんですよね~といった思いでしょう。


太字の部分ですが、「法律」という単語を「論文」に置きかえると、科学記事についてのコメントになります。

ただ、学者の場合、新聞に掲載されると予算獲得が有利になると信じている弱い立場ですので、「紙」や「ブツ」の内容はもっとマスコミ迎合的になります。

基礎的な研究成果でも、「新たな治療薬開発につながる」とか、「治療・予防につながる標的が見えた」などとコメントする学者がいます。

本当に臨床的な意義があるなら、元の論文にも記載があるはずですが、残念ながらそのような例は珍しいです。

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