ラパマイシンに老化防止の効果あり?マウスが超長生き
免疫抑制剤に長寿効果=高齢マウスへの投与で確認-人では危険と警告・米研究チーム
Rapamycin fed late in life extends lifespan in genetically heterogeneous mice
以下は、記事の抜粋です。
イースター島の土壌で発見された化合物をマウスに飲ませたところ、寿命が飛躍的に延び、人間なら100歳以上に相当する長生きとなったとする研究結果が発表されました。
1970年代に発見された「ラパマイシン(同島のポリネシアン名「ラパ・ヌイ」に由来)」は、現在は臓器移植時の免疫抑制剤などに使用され、がん治療薬としての臨床試験も行われている。さらに、無脊椎動物における実験で、老化に関係する酵素を抑制することが示されており、不老長寿薬としての可能性も模索されている。
米Jackson Laboratoryなどの研究チームは、人間ならおよそ60歳に相当する生後1年8か月のマウスにラパマイシンを混ぜた餌を継続的に与えるという実験を行った。その結果、通常に比べてメスは平均で13%、オスは9%長生きした。
ラパマイシン(シロリムス)は、日本では未認可ですが、アメリカでは、シクロスポリン、タクロリムス(FK506)に続く第3の免疫抑制薬として、臓器移植時の拒絶反応を抑制するために用いられています。作用機序は、結合タンパク質(FKBP12)との複合体(ラパマイシン-FKBP複合体)がmTOR(mammalian target of rapamycin)とよばれるタンパク質リン酸化酵素の活性を阻害することによると考えられています。
また、ラパマイシンの誘導体であるテムシロリムス(海外での商品名「Torisel」)は、mTOR活性を阻害する新しい抗がん薬として注目されています(日本未認可、解説をみる)。
酵母・線虫・ショウジョウバエなどの無脊椎動物では、TORの機能を抑制すると寿命が延長することが知られていましたが、今回、Jackson Laboratory(メイン州)の David Harrison教授らはマウスを用いて、哺乳類でも同様の現象が見られることを示しました。
「ラパマイシンを正常人が飲むと、免疫機能が落ちてインフルエンザなどに罹り易くなる。私は67歳だけど、絶対に飲もうとは思わない。」とHarrison教授はNature Podcastのインタビューで言っています(Podcastを聴く)。
酵母からマウス、おそらくヒトまで、進化の過程で保存されている重要な生命現象が、また1つ発見されたのは嬉しいです。
「元気してる?」と言った人は、マイケルジャクソンについての話題に加わったのでしょうか?私は何度動画をみても、オバマとサルコジが話している内容がわかりません。
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