99ドルで「自分のDNA分析」が可能に

99ドルで「自分のDNA分析」が可能に
以下は、記事の抜粋です。


グーグル等が出資する23andMe社が12月11日、個人の遺伝子のスキャンを99ドルで提供できるようになったと発表した。

23andMe社は、グーグルの共同創設者セルゲイ・ブリンの妻であるアン・ウォジツキが共同創設者として経営する会社だ。同社は11日、新たに調達した5,000万ドルの資金によりDNAスキャンの価格を、それまでの299ドルから本日付けで99ドルに値下げできたと語った(2008年には1,000ドルだった)。

目標は、現在18万人の顧客が2013年末までに100万人まで拡大されることだとウォジツキ氏は言う。これは顧客層を広げるだけでなく、同社の遺伝子情報データベースを拡大させるという意味がある。遺伝子データが多ければ多いほど、遺伝子と健康との結びつきを新しく発見できると期待できる。

23andMe社が提供するスキャンのサーヴィスは、約30億の塩基対からなる個人のゲノムをすべて突き止めるわけではない。既存研究によって、特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる遺伝的変異の位置だとわかっているDNAの部分に沿って、100万ヶ所だけを分析する。
23andMe社はそうした変異を分析し、アルコールを飲むと赤くなる遺伝的素因があるか、子どもが嚢胞性線維症になるおそれがある突然変異を持っているかなど、200件を超える所見を報告する。


23andMeのホームページをみると、既に遺伝子診断キットが99ドルでオーダーできるようになっていました(ホームページをみる)。

“A little bit spit is all it takes to start your journey”と書かれているので、材料は血液ではなく、唾液、あるいは口腔粘膜のようです。

DNA解析の目的は、”Ancestry”、”Health”、”Research”と書かれています。Ancestryには、”Discover your global origins, trace your ancestry, and find living relatives.”と書かれているので、遺伝的なルーツを調べてくれるようです。

Healthでは、”Access over 200 online health and traits reports, including carrier status, drug response, and disease risk.”と書かれており、”reports“をクリックすると、嚢胞性線維症など48のcarrier status、痛風や喘息など120のdisease risk、スタチンやワルファリンに対する20のdrug response、身長や記憶などの57のtraitsのかなり詳しい説明があります。

Researchでは、”Be part of new genetic discoveries that can benefit us all.”と書かれており、自社の遺伝学的研究への顧客の協力を要請しています。このあたりは、いかにもアメリカらしいやり方だと思いました。

100万ヶ所のSNPで解析付きで約1万円とは本当に破格だと思います。おそらく、遺伝学的研究で得た成果が将来への収入につながると考えているのでしょう。

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