胃の中、自在にスーイスイ 自走式の内視鏡を開発
泳ぐカプセル内視鏡、龍谷大・大阪医大が開発
「胃や腸の中を自在に動かして撮影することができる「自走式カプセル内視鏡」の開発に成功したと、龍谷大と大阪医科大の共同チームが2日、発表した。」
「胃カメラなどのチューブ式の内視鏡は検査時の苦痛が大きく、その苦痛を軽くするため、飲み込んで排泄(はいせつ)するタイプの超小型カメラ内蔵のカプセル内視鏡が開発され、実用化されている。しかし、カメラが医師の観察したい所に行かないこともあるという問題があった。」
カプセル内視鏡は、既に実用化されていますが、内視鏡での挿入が困難な小腸の検査を主目的としています。記事には、「すべての消化管を検査できるようにしたい」と書かれていますが、カプセル内視鏡は、小腸検査以外は保険適用対象ではありません。
カプセル内視鏡には、自走式になったとしても以下のような問題があります。
1.使い捨てなので、検査コストがかかる。→さらに保険財政を圧迫。
2.生検などが困難。
3.検査時間が長い(口から肛門まで見るとすれば)。
これらの問題を考えると、胃や大腸に保険適用対象が広がることは期待できないと思います。
また、磁場を用いた自走式のアイディアは、既にあります(オリンパスのサイトをみる)。記事になった研究は、どの部分が新しいのでしょうか?ヒレで泳ぐところ?
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