既感染によるオミクロン株(BA.4/5)感染予防効果

既感染によるBA.4/5感染予防効果、半年で5割低下
以下は、記事の抜粋です。


現在、COVID-19感染の主流となっているオミクロン株BA.4およびBA.5について、既感染による再感染予防効果は時間経過と共に急速に減退する可能性がある。カタールのAltarawneh氏らによる検討が報告された。

研究者らは、過去の感染について、オミクロン株による感染の波の開始(2021年12月19日)より前(前感染)とそれ以後(後感染)に分類した。2022年6月8日~7月28日の間に診断されたSARS-CoV-2感染は、この期間に支配的な亜種であったため、すべてBA.4/5感染であると仮定して有効性を推定した。

・前感染では、有症状のBA.4/5再感染に対する有効性は35.5%、症状の有無にかかわらない感染に対する有効性は27.7%であった。

・後感染では、有症状のBA.4/5再感染に対する有効性は76.2%、症状の有無にかかわらない感染に対する有効性は78.0%であった。

診断された感染症がすべてBA.4/5であると仮定した既感染の有効性に関する解析でも、主解析と同様の結果が得られた。また、既感染からの間隔によって層別化した有効性の解析でも、時間の経過とともに予防効果が低下することが示された。


元論文のタイトルは、”Protective Effect of Previous SARS-CoV-2 Infection against Omicron BA.4 and BA.5 Subvariants(SARS-CoV-2感染経験によるオミクロンBA.4およびBA.5亜種に対する防御効果)”です(論文をみる)。

既感染による予防効果が時間の経過とともに低下したと考えるか、オミクロン以前の感染はあまり効果がないのかわからないと思いました。

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