「美しい」恐竜のしっぽが琥珀の中に 羽根がはっきり
以下は、記事の抜粋です。
ミャンマー北東部で発見された琥珀の中に、羽根に覆われた恐竜のしっぽが保存されていたことが明らかになった。
第一著者で中国地質大学の邢立達(シン・リダ)博士は、化石標本をミャンマー・ミッチナーの琥珀市場で発見した。
9900万年前の琥珀はすでに、アクセサリー用に磨かれていた。売りに出していた業者は、中に入っているのは植物の一種だと思っていた。しかし詳しく調べると、スズメくらいの大きさの羽根に覆われた恐竜の尻尾だと判明した。
シン博士は、琥珀を最初に採掘した人を探し出し、琥珀が生成した場所を特定した。論文共著者のマケラー博士によると、尾の構造から、明らかに古代の鳥ではなく、羽根で覆われた恐竜だと分かるという。
最終的に琥珀化した樹脂に体がはりついてしまった時、恐竜の体内にはまだ液体が残っていた様子があるとマケラー博士は言う。このため、生きている状態で体の一部が樹脂から離れなくなってしまった可能性もあるという。
琥珀表面に露出している尾の化学構成を調べると、第一鉄の形跡も検知できる。これは標本の体内を流れた血の名残だという。
死体が堆積岩の中で化石化すると、押しつぶされて立体的な特徴が失われてしまうことが多いのに対し、今回の標本からは、こうした羽毛恐竜の体表に羽根がどうやって三次元で並んでいたのかも分かる。
標本が見つかったミャンマー北東部のカチン州では、2000年前から琥珀が採れる。琥珀には大量の昆虫が閉じ込められていることから、カチン州にはこの20年間で古代の節足動物研究者が大勢集まっている。
マイケル・クライトンが書いた小説「ジュラシックパーク」では、琥珀に閉じ込められた蚊から恐竜のDNAを採取して恐竜を復活させる記載があったのを思い出しました。恐竜の血を吸った蚊だけではなく、恐竜そのものも琥珀に閉じ込められていたとは驚きです。
以下は、恐竜の想像図です。スズメ大というのがカワイイです。
コメント