最近のヤミ専従問題では、農水省の「隠蔽体質」が批判されています。
『ヤミ専従 農水省の隠蔽体質が問題だ』(3月27日付・読売社説)。
グーグルで「隠蔽体質」をキーワードとして検索しました。過去に隠蔽体質であると批判された組織は、毎日新聞、厚労省、船場吉兆、日経新聞、三菱地所、立命館大学、東京電力、外務省、大阪市、不二家、動燃、相撲協会などです。
恥ずかしい事は隠したいという、人間の本能的なものを除くと、組織が事故などの不祥事を隠蔽するのは、組織の運営、とくに資金が不祥事の発覚によりマイナスの影響をうけることを恐れるためだと思います。農水省の場合、公務員が組合活動ばかりしていることが発覚すると、そんな余分な人員は要らないだろうと予算が減らされるでしょう。なんとかして予算削減を避けたい、というのが理由だと思います。
それにしても、2008年4月1日の調査で142人だった無許可組合活動者が4月9日の再調査で48人になり、4月23日の調査ではゼロになったのには驚きました。拡散防止措置違反調査とよく似ています。
大学は、財務省からの予算が文科省を介して来ます。予算は、「実績」と「成果」に応じて決まることになっています。実績の比率を減らし、成果の比率を増やすのが文科省の方針です。実績は東大がトップで、あとは何となく序列が決まっています。マイナスの成果はプラスよりも確実に予算に反映すると考えられているので、不祥事の発覚を恐れるのです。「大学全体で遺伝子組換えの違反があるという報道があれば、神戸大学は潰れてしまう」と言った人もいました。
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