京大と東大が同点1位 世界大学ランキング日本版
以下は、記事の抜粋です。
英教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」は3月28日、「世界大学ランキング日本版2018」を発表した。総合点は京都大と東京大が同点1位で、学生に対する教員の比率などが高い国立大が上位に並んだ。「教育充実度」と「国際性」では、公立の国際教養大(秋田市)がトップだった。
THEが実施している世界ランキングの指標は研究力が30%を占め、日本の大学が評価されにくいため、日本版ランキングは昨年からベネッセと提携して作成している。学生1人あたりに投入されている資金や高校教員や企業の人事担当者からの評価、国際性などが評価対象となっている。
記者会見したTHEのデータ・解析ディレクターのダンカン・ロス氏は「『世界ランキングは、大学の幅広い活動を評価していない』と批判を受けてきた」と話し、「日本版のように、教育力を重視するランキングを欧州にも広げたい」と語った。
◆世界大学ランキング日本版2018で上位の大学
①京都大(3) 87.7
①東京大(1) 87.7
③東北大(2) 86.3
④東京工業大(4) 85.6
⑤九州大(7) 85.0
⑥北海道大(8) 83.4
⑦名古屋大(4) 82.6
⑧大阪大(6) 81.1
⑨筑波大(9) 80.8
⑩慶応義塾大(11) 77.7
⑪早稲田大(10) 77.5
⑫国際教養大(20) 76.1
⑬広島大(12) 75.7
⑭一橋大(14) 75.2
⑮上智大(18) 73.1
⑯国際基督教大(15) 71.4
⑰東京外国語大(27) 71.0
⑱神戸大(13) 70.7
⑲千葉大(16) 70.5
⑳金沢大(19) 69.8
数値は各大学の評価を表す「総合点」(100点満点)。()内は2017年順位
タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(Times Higher Education、THE)は昨年の9月にTHE世界大学ランキング2018(THE World University Rankings 2017-2018)を発表しました(記事をみる)。上の記事によると世界ランキングの評価では研究力が重視されているそうです。その記事には以下のように書かれています。
総合ランキングにランクインした日本の大学のうち、もっとも総合順位が高かったのは東京大学。総合ランクは46位だった。総合点は72.2点。京都大学は74位。国内3位には総合201-250位の大阪大学が続いた。501-600位には首都大学東京と藤田保健衛生大学が入った。601-800位には早稲田大学、慶應義塾大学、千葉大学、広島大学、会津大学、順天堂大学、神戸大学などが入っている。
2015年に就任した武田学長が「世界100位国内5位」の研究大学を目指すというビジョンを掲げる神戸大学(大学ホームページをみる)ですが、世界ランキング(601‐800位)では、国内でも旧帝国大学だけではなく、東京医科歯科大学や東京工業大学はもちろん首都大学東京などにも負けていました。こんどの日本ランキングでは、医科歯科大や首都大学東京などは逆転したものの、国際教養大などに抜かれて順位を昨年の13位から18位に下げてしまいました。「武田ビジョン」は、少なくとも彼の任期内には「ハッタリ」に終わりそうです。
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