肺炎球菌ワクチン効果発表
以下は、記事の抜粋です。
高齢者に多い肺炎球菌が引き起こす肺炎に有効な予防ワクチン(「23価ワクチン」とよばれる)を接種した65歳以上の人は、肺炎球菌による肺炎が27%減少するとの効果を、長崎大の有吉教授(臨床感染症学)らの研究グループが解析した。
グループは、国内の65歳以上の人全員が同ワクチンを接種すれば、年間に約10万人の肺炎患者を減らせると試算している。国内では2014年に65歳以上を対象に定期接種が始まった23価ワクチンの予防効果を詳しく解明したのは初めて。
15年、国内では肺炎で約12万人が死亡し、死因の第3位。死者の約95%が65歳以上。肺炎の原因微生物は肺炎球菌が最多で約3割を占める。肺炎球菌は血清の型で分類すると約90種類あり、23価ワクチンは特に肺炎を引き起こすことが多い23種類に対応する。
ワクチンを接種すれば23種類の肺炎球菌による肺炎は34%減少し、ほかの血清型を含めた全種類の肺炎球菌による肺炎も27%減少すると判明した。
「おとなの肺炎球菌感染症」というサイトには、加齢による嚥下機能の低下が原因の誤嚥性肺炎の原因菌としても肺炎球菌が一番多いと書かれています(サイトをみる)。
誤嚥性肺炎も含めて肺炎球菌による感染が27%も減少するのであれば、効果が大きいと評価してよいと思います。自治体によるサポートもあるので、ワクチンの接種を勧めましょう。
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