ジンベエザメにカメラを装着、これまで知られていなかった食生活が明らかに!
いかは、記事の抜粋です。
ジンベエザメは現生の魚類で最大種でありながら、海の中で何を食べ、どう食べているのか、その実態はまだ謎に包まれている。
オーストラリアの研究チームは、ジンベエザメの背びれに小型カメラを取り付け、一日の暮らしをジンベエザメ目線で撮影することに成功した。
そこに映っていたのは、海底へ沈みながら、また浮かび上がり、ほとんど休むことなく食べ続けるジンベエザメの姿だった。
ジンベエザメは最大で全長18m~20mに達するほど大型で、テンジクザメ目ジンベエザメ科に属する唯一のサメだ。現生すべての魚類の中で最大種であり、地球上最大の雑食動物でもある。
熱帯の温かい海に暮らしており日本でも沖縄や小笠原の周辺でも観ることができるが、混獲や船との衝突などで数を減らしており、絶滅危惧種に指定されている。
サメの仲間でありながら大きな獲物は狙わず、大きく開けた口から海水ごと吸い込み、エラで水だけを外へ出して、口に残ったオキアミやプランクトン、小魚、更には海藻を飲み込む。
これまで、ジンベエザメの観察は限られた方法のみで、水中でどのように過ごしているのかは謎に包まれていた。
そこで今回、マードック大学とオーストラリア海洋科学研究所のクリスティン・バリー氏らの研究チームは、ジンベエザメ自身にカメラを装着する手法をとった。
研究チームは、2017年と2018年の5月、西オーストラリア州のニンガルー・リーフでジンベエザメ10頭に小型カメラ付きの記録装置を取り付けた。シュノーケリングでジンベエザメと並んで泳ぎ、背びれをはさむ留め具でカメラを固定した。ジンベエザメは気にする様子もなく泳ぎ続けたという。
留め具はおよそ一日で自然に外れ、装置は海面に浮かび上がるので、カメラの電波をたよりに回収した。ジンベエザメの体には何も残らず傷つけることはない。映像が使えたのは5頭分、合わせて22時間27分だった。
映像に映っていたのは、海面から水深70m近い海底まで、あらゆる深さで食べ続けるジンベエザメの姿だった。

中でも目を引くのが、潜っている最中の食べ方だ。ジンベエザメの体は水より重いため、泳ぐのをやめると自然に沈んでいく。その沈んでいく間、ヒレをほとんど動かさないまま口を開けたままにしている個体がいた。水深5mから65mまで、沈む道のりのすべてで口を開け続けていた例もある。
海底に着けば、今度は底のすぐ上を泳ぎながら食べる。浮かび上がるときも、水深65mから海面近くまで口を開けたまま上がってきた。
いずれもこれまで知られていなかった食べ方で、共通しているのは、ほとんど力を使っていないことだ。映像の中でジンベエザメが最も長い時間を費やしていたのも、この脱力系の食べ方だった。
オキアミの群れに突っ込んで激しく泳ぎ回るような、いかにも捕食しているっぽい場面はごく一部にすぎない。
エサが少ない海では体力を使わずに口を開けた状態で食べ続け、オキアミの群れのようにエサの量が多い場所に行き当たったときだけ、激しく動いてまとめて食べる。研究チームは、ジンベエザメがこの二つを使い分けているとみている。
ウバザメやクジラの仲間など、水をこして食べる大型の水中生物はほかにもいるが、エサの量が多い場所でしか口を開けない種がほとんどだ。現生の魚類として最大の体を維持できているのは、この食べ方によるとみられる。
日本では、大阪の海遊館、鹿児島のいおワールド かごしま水族館、沖縄の沖縄美ら海水族館の3館でジンベイザメ(ジンベエザメ)が飼育されています。この海域だけでの生態かもしれませんが、野生からはほど遠い飼育状態の可能性があります。
元記事には動画もありますので、興味のある方はご覧ください。


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