経口GLP-1受容体作動薬elecoglipronは新たな血糖降下薬として有効である
以下は、記事の抜粋です。
elecoglipronはAstraZeneca社が開発中の経口GLP-1受容体作動薬である。先行するEli Lilly社のorforglipronと同じく絶食時の服用などの制限がなく、新たな肥満症治療薬として期待されている。
本試験VISTAはelecoglipronの第IIb相の用量設定試験である。用量は5mgから75mgに設定された。対象は2型糖尿病を合併していない肥満/過体重患者である。主要評価項目は2つ設定され(dual primary endpoints)、26週後の体重減少率と26週後に5%以上の体重減少を来した患者の割合とされた。
主要評価項目の1つである26週後の体重減少率は、プラセボ群、5mg投与群、75mg投与群でそれぞれ-0.6%、-2.6%および-10.5%であり、すべての投与群でプラセボ群と比較して有意に減少していた。
26週後に5%以上の体重減少を来した患者の割合は、プラセボ群、5mg投与群、75mg投与群でそれぞれ15.6%、40.4%および88.8%であった。
さらに、副次評価項目である36週後の体重減少率は75mg投与群で-11.8%であり、26週時点では体重減少がプラトーに達していないことが示された。安全性についても、これまでのGLP-1受容体作動薬と同様に消化器系有害事象が多く認められた。
肥満症治療薬としての経口GLP-1受容体作動薬については、経口セマグルチド(商品名:Wegovy錠25mg)がすでに欧米で承認されており、米国ではorforglipron(商品名:Foundayo)も承認されている。
第IIb相である本試験の結果を受けて、AstraZeneca社は第III相臨床開発わが国でも経口薬による肥満症治療が可能になる日が近づいている。
今のところ、ゼップバウンドやマンジャロ(一般名はチルゼパチド)やorforglipronなどが先行してEli Lilly社の独り勝ち的状況ですが、そろそろ抗肥満薬業界も変わってきそうな予感です。


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