マンジャロやオゼンピックなどの減量薬で体重を減らした人は肥満関連の疾患のリスクが低下すると判明
以下は、記事の抜粋です。
マンジャロやオゼンピックといった減量薬はGLP-1受容体作動薬と呼ばれ、近年は肥満に悩む多くの人々がこれらの薬で減量を試みています。2026年5月の第33回欧州肥満学会で、GLP-1受容体作動薬を使って減量を達成した人は、肥満に関連する疾患のリスクが低下するとの研究結果が報告されました。
オゼンピックはGLP-1受容体のみを活性化し、マンジャロはGLP-1受容体だけでなくグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)というホルモンの受容体も活性化するという違いがありますが、いずれの薬も肥満や2型糖尿病の治療に広く用いられています。
オゼンピックやマンジャロが減量に効果的であることはよくわかっていますが、実際の臨床現場では体重減少の程度はまちまちです。そこでイギリス・リバプール大学などの研究チームは、2021年1月~2024年6月の間にオゼンピックやマンジャロなどのGLP-1受容体作動薬を服用した、アメリカ在住の合計8万9718人の健康記録を分析しました。
被験者の治療開始時点の平均年齢は57.5歳で、平均ボディマス指数(BMI)は「34.7」であり、患者の約61%が2型糖尿病を患っていました。また、全患者の半数近くが1年以内にGLP-1受容体作動薬の服用を中止していましたが、これらの人々も最終的な分析には含まれていたとのこと。
被験者のBMIの変化を1年間にわたって追跡した結果、患者の27%はBMIが0~5%未満しか低下せず、22.4%は5~10%低下しました。さらに14.1%はBMIが10~15%も低下し、15.8%は15%以上という大幅なBMIの減少を達成していました。なお、20.8%は治療開始前よりむしろ体重が増加してしまったとのことです。
その後11カ月間にわたり健康状態を追跡したところ、治療期間中のBMI低下が0~5%未満にとどまった被験者に比べ、BMIが15%以上低下した人は変形性関節症のリスクが37%、慢性腎臓病のリスクが30%、閉塞性睡眠時無呼吸症候群のリスクが69%、心不全のリスクが32%低いことが判明。これらはいずれも肥満がリスクに悪影響を及ぼす疾患であり、心不全以外は統計的に有意な水準に達していました。
一方で治療期間中に体重が増加してしまった被験者は、BMI低下が0~5%未満にとどまった被験者と比較して変形性関節症のリスクが10%、慢性腎臓病のリスクが14%、閉塞性睡眠時無呼吸症候群のリスクが22%、心不全のリスクが69%高いという結果になりました。
研究チームは「この実臨床研究では、患者の半数がGLP-1受容体作動薬による治療開始後1年以内に治療を中止しましたが、体重減少が見られないことは臨床転帰の悪化と関連しており、体重減少が大きいほどリスクが低下することが示されました。これらの結果は、GLP-1受容体作動薬による治療開始後に体重減少を達成し、維持することの臨床的重要性を示唆しています」と結論付けました。
元記事のタイトルは、”People who lost the most weight on Ozempic saw huge health benefits(オゼンピックで最も体重を減らした人々は、健康面で大きな恩恵を受けた)”です(記事をみる)。
「肥満は万病のもと」ですね。
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