尿路結石の再発予防、水分摂取への介入は無効
以下は、記事の抜粋です。
尿路結石再発予防のための水分摂取を促す行動介入プログラムは、ガイドラインベースのケアと比較して、2年間の追跡期間中、症候性の結石再発を減少させず、尿量増加もわずかだった。
セントルイス・ワシントン大学のAlana C. Desai氏らの研究グループは、水分摂取量を増やすことを促す多面的な行動介入プログラムが、対照と比較して尿路結石の再発を減らすかどうかを明らかにする検討を行った。米国の6つの大学医療センターで、12歳以上、尿路結石の既往があり、現行ガイドラインに基づく24時間尿量が少ない被験者を登録した。
被験者は、水分摂取量を増やすことを促すようデザインされた多要素行動介入群、またはガイドラインに準拠したケアを受ける対照群に1対1の割合で無作為に割り付けられた。介入は、目標水分摂取量の設定、目標水分摂取量を順守するための金銭的インセンティブ、水分摂取量を増やすことに対する障壁を克服するための健康指導などで構成された。
主要アウトカムは、症候性の結石再発(2年間の追跡期間中の結石排出または結石に対する処置介入として定義)で、ITT集団を対象として解析した。副次アウトカムは、24時間尿量の変化、尿路症状、画像上の新規結石形成または既存結石の増大などであった。安全性エンドポイントとして、入院を要した低ナトリウム血症を評価した。
017年10月26日~2022年2月18日に、1,658例が介入群(826例)または対照群(832例)に無作為化された。被験者は、年齢中央値44歳、女性が946例(57%)であった。
追跡期間中央値738日時点で、症候性の結石再発は、介入群154例(19%)、対照群165例(20%)で発生した(ハザード比[HR]:0.96)。
24時間尿量は、両群ともベースラインから増加したが、6ヵ月、12ヵ月、18ヵ月、24ヵ月時点でいずれも、対照群と比較して介入群で尿量が多かった。
ベースラインから試験終了時の画像検査までに、既存結石の2mm以上の増大または新規結石形成について両群間で差は認められず、症候性の結石再発・新規結石形成・既存結石の2mm以上の増大の複合アウトカムについても両群間で統計学的有意差は認められなかった。
入院を要した低ナトリウム血症エピソードは報告されなかったが、無症候性の低ナトリウム血症が介入群12例(1%)、対照群2例(<1%)で報告された。
元論文のタイトルは、”Prevention of urinary stones with hydration: a randomised clinical trial of an adherence intervention(水分摂取による尿路結石の予防:服薬遵守介入に関する無作為化臨床試験)”です(論文をみる)。
三重大学医学部付属病院の関連サイトには「尿路結石の再発予防には、日常生活での習慣が非常に重要です。まず基本となるのは、十分な水分摂取です。1日に2リットル以上の水を飲むことで、尿が薄まり結石ができにくくなります。」と書かれています。
AIに聞いても同様の答えが返ってきます。私も今まで同様のアドバイスをしてきました。今回の発表はかなり確かなエビデンスです。「常識」を変えなければ、、、、


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