リアルワールドにおけるチルゼパチドの減量効果
以下は、記事の抜粋です。
減量治療を行っている肥満患者への薬物治療において、チルゼパチドの効果はどのくらいあるのであろうか。Sarah R. Barenbaum氏らの研究グループは後ろ向きコホート研究を実施し、チルゼパチド治療を受けた成人の6ヵ月間の減量の転帰を分析した。
チルゼパチド開始前に体重が10%以上減少していた患者を「減量済み」と分類し、セマグルチド(週1.7mg以上を1ヵ月以上投与)から切り替えた患者については、切り替え理由を「無効(3ヵ月以上経過後の減量率5%未満)」、「停滞(5%以上の減量後に体重が安定)」、または「その他」に分類した。
主な結果は以下のとおり。
・941例のカルテのうち、293例(31.1%)が選択基準を満たした(女性65%、平均年齢52歳、平均BMI値36.1)。
・チルゼパチド開始前にすでに減量していた患者133例の体重減少率は7.2%であったのに対し、減量していなかった患者160例では10.3%だった(p<0.001)。
・2型糖尿病の有無で層別化して解析した結果、糖尿病を有しない患者群においても体重減少の差は統計的に有意であった。
・無効または停滞を理由にセマグルチドから切り替えを行った61例の患者では体重が5.3%減少した。
・停滞時に切り替えを行った患者28例では8.1%の減少がみられたのに対し、無効例33例では2.9%の減少にとどまった(p<0.001)。
元論文のタイトルは、”Real-World Weight-Loss Outcomes in Weight-Reduced Patients Treated With Tirzepatide(ティルゼパチドによる減量治療を受けた患者における実際の減量効果)”です(論文をみる)。
941例のカルテのうち、男女比が要約には書かれていませんが、293例(31.1%)が選択基準を満たして、女性65%ということは男性の反応がかなり悪いのではと思います。私の数少ない経験でもそう感じています。


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