日本人男性の性交頻度と性機能における30年間の変遷

日本人男性の性交頻度と性機能における30年間の変遷:全国比較調査
以下は、論文要約の抜粋です。


目的: 本研究は、2023年に日本性医学会が実施した全国調査と、1991年に札幌医科大学泌尿器科が実施した札幌調査を比較することにより、過去30年間の日本人男性の性交頻度と性機能の傾向を調査することを目的とした。

方法: 両調査において、性交、陰茎の硬さ、朝立ちの3つの領域を分析した。不一致を最小限に抑えるため、定義を標準化した。2023年の調査には20~79歳の男性3795人が参加したが、1991年の調査では、性交については8893人、朝立ちについては7517人、陰茎の硬直については3886人が参加した。1991年の調査では、回答が不完全であったため、項目ごとに症例数が異なっている。1991年の調査は既婚者のみを対象としており、2023年のデータセットから抽出した既婚者を用いて同様の分析を行った。

結果: 1. 性交:1991年の札幌調査と比較して、2023年の全国調査では、20代の男性を除き、すべての年齢層で、月に1回未満しか性交しないと回答した男性の割合が有意に高かった。2. 陰茎の硬さ:75歳以上の男性を除き、すべての年齢層で、挿入に十分な陰茎の硬さがないと回答した男性の割合が、1991年よりも2023年の方が有意に高かった。3. 朝立ち:すべての年齢層で、朝立ちが全くないと回答した男性の割合が、2023年の方が有意に高かった。

結論: 過去30年間で、日本人男性は性交の頻度、陰茎の硬さ、朝立ちの頻度において著しい減少を示しており、特に若年層と中年層でその傾向が顕著である。


元論文のタイトルは、”Three Decades of Change in Frequency of Sexual Intercourse and Sexual Function Among Japanese Men: A Comparative National Survey”です(論文をみる)。

どの程度低下したのかが要約だけではわからないので、調べたら関連記事に以下のグラフがありました。著者らは、①23年調査のデータに関して新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックが交絡している可能性は否定できないが、性交頻度の低下傾向は日本家族計画協会による経時的研究とも一致している、②睡眠などの生活習慣の変化やなんらかの器質的変化などが性機能低下に関連している可能性がある、③性交頻度は海外でも低下が報告されており、アセクシャルなどの性的多様性が影響している可能性がある-と考察しているそうです。なるほど、、、

コメント

タイトルとURLをコピーしました