反ワクチンのヒトの一言

ある知人の女性が、数ヶ月前にご主人を心血管疾患で亡くされました。
先日、彼女が周囲から投げかけられた言葉に、私は強い衝撃と、拭いきれない憤りを感じています。

たまたま同席した方から「ご主人は何回ワクチンを打ったのか」と問われ、正直に「7回です」と答えたところ、**「それが死因だ」**と断定するように言われたというのです。

ご主人は糖尿病でインスリン治療を続けておられました。基礎疾患があるため、感染すれば重症化するリスクが非常に高く、命を守るための最善の選択として接種を重ねてこられました。私自身も彼女を介して接種を後押ししていた一人でした。

その発言主が医療関係者なのか、あるいは一部の医療関係者が発信する過激な意見に影響を受けただけなのかはわかりません。しかし、たとえどのような思想を持っていたとしても、医学的根拠もなく「それが死因だ」と遺族に言い放つことは、あまりに無責任で非人道的な行為です。

特に許せないのは、専門知識を持つはずの医療関係者の中にも、こうした不安を煽り、遺族を傷つける言説を広めている者がいることです。そうした「専門家の言葉」を盾に、他人の人生や死を安易に決めつけ、心に土足で踏み込むような言動が平然と行われている。

「自分の選択が夫の命を奪ったのではないか」と自責の念に駆られている彼女のショックを思うと、やりきれない思いでいっぱいです。言葉は時として、刃物よりも鋭く人を傷つけるのだと痛感しています。

毎日新聞2021/11/17 の記事より。

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