肥満症薬で乗客軽く、米航空会社に上昇気流 燃費低減の思わぬ恩恵
以下は、記事の抜粋です。
米国では食欲を抑える効果のある肥満症治療薬が成人の1割超に普及し、「国民病」ともいわれる肥満の比率が低下した。乗客の体重減が航空機の燃費向上につながり、コスト低減で利益を押し上げるという試算が出ている。
乗客の重量1割減れば1株利益4%増
米ジェフリーズが1月、顧客向けメモで「米社会が1割減量すれば、燃料費が1.5%削減される」と分析した。肥満症薬は注射タイプが主流だが、錠剤タイプも登場したことで米国での利用が進み、成人の肥満が減少すると予想されている。
試算では米ボーイング製の「737MAX8」型機で乗客の平均体重が180ポンド(約82キログラム)から162ポンドへと減ると想定した。荷物などを含め、機体の総重量が2%減る計算だ。
国際航空運送協会(IATA)によると、航空機燃料の費用は航空会社の運営コストの2〜3割を占める。燃料費は最大の運営コストのひとつで、業績を左右するため航空会社はわずかな重量変動も経営に与える効果は大きい。
仮に乗客の重量が1割減れば、米航空大手のユナイテッド航空、デルタ航空、アメリカン航空、そしてLCCのサウスウエストの1株当たり利益(EPS)が平均4%伸びる可能性があるという。
米肥満率は3年連続で減少
肥満症薬の普及により、試算で使われた乗客の重量1割減も実現性が増している。米調査会社ギャラップによると、18歳以上の米成人の肥満率は25年、3年連続で低下し37%となった。同40%とピークを迎えた22年から肥満症の米成人が700万人以上減ったと推計した。米成人の12%がこうした薬を使用したことがあると回答した。
また、26年1月にはデンマークの製薬大手ノボノルディスクが錠剤タイプの肥満症治療薬「ウゴービ」の米国での販売を開始した。ノボは服用を続ければ、体重の17%を減らすことが期待できると説明する。
肥満症薬市場でノボとシェアを分け合う米製薬大手イーライ・リリーの時価総額は25年11月、成長期待から一時1兆ドルに到達した。リリーも26年中に経口タイプの肥満症治療薬の発売を目指している。
「風が吹けば桶屋が儲かる」ような話ですが、まじめな予測のようです。それよりも、「米成人の12%がこうした薬を使用したことがあると回答した」ことに驚きました。AIもそうですが、抗肥満薬は航空業界にはプラスですが、2型糖尿病や高血圧や脂質異常症などのいわゆる「生活習慣病」関連の業界や外食産業にはマイナスの可能性があります。税収全体にはどちら向きに影響するのでしょうか?


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