小黒一正氏のお話と百寿者のデータから考えたこと

朝、ラジオで小黒一正氏が、「百寿者の数が今年6万人を突破し、今後も増え続ける」という話をしておられたので、探したところ、以下のような記事をみつけました。
百寿者調査で分かってきた 知られざる長生きの世界
以下は、記事の抜粋です。


百寿者は急増している。今から60年前の1950年には全国で100人程度だったが、80年代に右肩上がりとなり、2009年には4万人超え。現在は5万4000人を超えた。男女比では、1対4で女性が圧倒的に多い。

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都内に暮らす百寿者男女302人を対象に調べた調査では、百寿者のほぼ全員に何かしらの病気があった。最も多かったのは高血圧で、白内障や骨折、心臓病などと続く。70代の糖尿病罹患率は20%程度であるのに、百寿者では糖尿病が6%と大変少なかったことが特筆すべきだとしている。

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今年の調査の結果では、100歳以上の高齢者が6万人を超え、約6万人のうち、女性が87%を占めるそうです(記事をみる)。前年に1:4だった男女比率が1:6.7に激変したのは不思議ですが、私の周辺の状況だけから推測しても、1:7という衝撃的な数字が正しいのだろうと思います。

調査を受けた上の2つの新聞記事は、「高い幸福感」で象徴されるように、百寿者について楽観的な論調ですが、先述の小倉氏は、百寿者が数十万人になる近い将来には医療財政が破たんすると警告されていました。その他にも、いくつかの重要な指摘をされていました。

女性の健康寿命をどう延ばすかが、今後の大きな課題だというのもその一つです。これを聞いて、骨粗しょう症は、骨折によって健康寿命の短縮に直結する疾患ですので、その治療をより適切に行うことで、女性の健康寿命を延ばすことができるのではないかと考えました。この疾患は、整形外科・婦人科・内科の狭間にあるために、まだまだ最適な治療を受けている患者が少ないと感じています。

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