HPVワクチン、単回投与が2回投与に非劣性を示す
以下は、論文要旨の抜粋です。
- 12歳から16歳の女児を対象とした無作為化試験において、2価または9価HPVワクチンの単回投与は、2回投与と比較して、HPV16型またはHPV18型の新規持続感染の予防において非劣性であることが示された。
- いずれの試験群においてもワクチン有効性は少なくとも97%という極めて高い保護効果が確認された。
- 安全性の懸念は特定されなかった。
厚労省の「ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~
一般の方向け基本情報 よくあるご質問 HPVワクチンに関する相談先一覧」というサイトに書かれているように、ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
HPVワクチンは子宮頸がんの大半を予防できますが、世界で対象となる思春期女子のわずか27%しか接種を受けていないとされています。Google AIによると、日本のHPVワクチン接種率は、先進国の中でも低い水準で推移しており、2022年度の定期接種対象(12~16歳女子)の初回接種率は約14.4%と推定されています。積極的勧奨再開やキャッチアップ接種の進展により、2024年度後半には高校1年相当女子で50%台まで伸びるなど改善傾向が見られますが、依然として地域差が大きく、目標達成にはさらなる向上が求められているそうです。
HPV感染症を防ぐワクチン(HPVワクチン)は、小学校6年~高校1年相当の女子を対象に、定期接種が行われています。3種類のワクチンが勧奨されていますが、どれも合計2回または3回接種することになっています。この論文は、少なくとも、2価ワクチン(サーバリックス)と9価ワクチン(シルガード9)は、1回の接種でも十分な効果があるということを示しています。



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