寝たきり原因第1位「脳卒中」、最新治療アクセス改善と患者支援の最前線
以下は、記事の抜粋です。
超高齢社会を迎えた日本において、脳卒中は死因の第4位、そして重度の要介護(要介護レベル4・5)に至る原因の第1位を占めている。年間で医療費約1.8兆円、介護費約1.9兆円が費やされており、社会全体で取り組むべき喫緊の課題となっている。
脳卒中の主要な後遺症の一つである「失語症」への社会的な理解の必要性について。失語症は、話す・聞く・読む・書くことが困難になる症状で、その多くが脳卒中に起因する。しかし、その存在や当事者が直面する困難(契約や法的手続きでの不利益など)は十分に知られておらず、「脳卒中・循環器病対策基本法」に対策が盛り込まれたものの具体的な支援はまだ始まっていない。
内閣府の調査では、国民の95.7%が脳卒中を「怖い」と感じる一方で、若年層の半数以上が生活習慣を「改善するつもりはない」と回答している。
脳卒中の主な原因は動脈硬化で、高血圧、喫煙、糖尿病、脂質異常症、運動不足、多量の飲酒などが、その進行を促します。脳の血管が詰まる脳梗塞や、血管が破れる脳出血、くも膜下出血があり、これらは生活習慣病と深く関連しています。特に、不整脈(心房細動)による心臓の血栓が脳血管に詰まることも、脳梗塞の原因の一つです。
心房細動の主な原因は、加齢、高血圧、心臓病(弁膜症、心筋症、心筋梗塞など)です。これらに加えて、糖尿病、甲状腺機能亢進症、肥満、睡眠時無呼吸症候群、生活習慣(飲酒、喫煙、ストレス、睡眠不足、過労)なども原因となります。
ということで、加齢は仕方がないとしても生活習慣を改善することが寝たきりにならないための必要条件です。



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