ムーディーズの日本の国債をワンランク下に格付けから見えてくるもの
以下は、記事の抜粋です。
ムーディーズは日本の政府債権をAa3からA1へとワンランク下の格付けにした。これはG7の中でもイタリアに次いで二番目に低い格付けとなる。安倍首相の消費増税見送りなどの表明を受けて財源確保などの不透明性、財政赤字の削減目標を達成できるかどうかなどへの不確実性が増したことなどが理由に挙げられている。
A1の格付けは、チェコやその他新興国と同じランク付けであり、中国や韓国などの国よりもワンランク下の格付けである。同じく大手信用格付け会社のS&Pとフィッチの日本国債の格付けも比較的高いランクではあるものの見通しとしてはネガティブという評価を付けている。
世間の声としては賛否両論であり、完全に客観的な根拠に基づく格付けなのだろうかという疑問も当然湧いてくる。しかし、今回の件で国際的に見た増税延期の評価はあまり芳しくないということを真摯に受け止めるべきである。
友人に勧められてみた大前研一氏の講演「2014年12月 向研会 年末総括」の中で、ムーディーズによる日本国債の格付けが下がったことが触れられていたので、ハイパーインフレや格付けに関連する記事をいくつか読んでみました。以下にその講演を貼り付けておきます。長いですが、おもしろいので時間のある人はみてください。アベノミクスでなぜ株価が上がるか、それがなぜ我々の生活に無関係か、などが良くわかります。
大前氏は、講演の中でハイパーインフレを予告しています。1000兆円の債務にもかかわらず、税収50兆円・歳出100兆円で、歳出の56%が削減できない社会保障費・国債費という国家予算の現状が変わりそうもないことが主な根拠です。これについては、格付けの評価と同様、賛否両論があります。
すぐにハイパーインフレが来るかどうかは別として、論理的には十分納得できるので、ダメージを受けやすい高齢者の一人として、対策を考えたいと思います。
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